マクロ・ミクロな視点の違いは何?分析や経済学で使われる?マクロとミクロの視点の違いというのは具体的にどのようなものがあるのでしょうか?今回はマクロとミクロの違いやそれぞれの持っている意味だけでなく、分析や経済学でどのように使われているのかについても紹介していきたいと思います。
しっかり聞いてメモを取ること!!
Contents
マクロ・ミクロの視点の違いとは何か?
マクロ・ミクロの視点の違いとは何かについてまずは説明していきたいと思います。
マクロの視点とは?
「マクロ」とは英語で「macro」と表記し、大規模、大きなという意味を持ちます。
「マクロな視点で物事をとらえる」という言葉を聞いたことがあると思いますが、その意味は、目で見えるものだけではなくもっと大きな世界、若しくは枠で物事を見るようにするということです。
マクロの持つ大規模という意味は私たち人間が感じている大きいという枠からは捉えることのできないほどの規模を指し、地球規模や宇宙規模といった人間の視覚では壮大な範囲を指しています。
ミクロの視点とは?
「ミクロ」とは「micro」と表記し、英語ではマイクロと発音します。
ミクロというのは100分の1ということが本来の意味ですが、マクロと反対の意味として極小という意味を表す際に用いられるようになりました。
ミクロ的な視点というと、物事の1点に絞ってより細かく分析するというような意味を持ち、より具体的な視点で物事をとらえることを指しています。
ミクロの世界は細胞や微生物など、肉眼では確認できないような小さく細かい世界を表しています。
マクロとミクロの違いとは?
大体の違いは分かってきたと思いますが、改めていくつか例を挙げてみましょう。
①大きさの違い
マクロとミクロの違いの一つに大きさがあります。
ミクロは本来マイクロという単位としてその小ささを計ることができます。
1マイクロメートルは約0.001ミリメートルとされており、数字だけでもその小ささが伺えます。
一方でマクロを使用した単位は存在せず、あくまでも抽象的なサイズ、スケールを表しています。
②視点の違い
2つ目の違いは視点の違いです。
マクロの視点は日本では鳥の目に例えられており、空中の高い視点から全体像を色々な角度から見ることができます。
全体を見渡すことで現状と着地点を確認でき、着地点までの道のりや目標を計画しやすくなります。
ミクロの視点は虫の目と言われており、地面の低い位置から自分の周りの狭い範囲を細かく見ることができます。
一つ一つを細かく見ることができるので、質の高い情報を得ることが可能です。
③分析方法の違い
最後に紹介するのが、それぞれの分析の仕方の違いについてです。
マクロ分析では社会全体の流れを見渡し環境を分析していきます。
経済面や政治面だけではなく、文化や社会などあらゆる面からの視点も含まれるでしょう。
ミクロ分析の仕方としては、個人の経済的な行動や流れを分析していきます。
多くの場合は生産者や消費者から見た視点で分析していくことが多く、企業においては競合社や新規参入他社などの数値が分析対象となります。
分析や経済学でのマクロ・ミクロの視点とは?
分析や経済学て使用されるマクロやミクロとはどのような意味を持つのでしょうか?
マクロ経済とは?
マクロ経済という言葉は新聞やニュースなどでよく記載されることが多いですが、このマクロ経済とは経済を国単位の集計したデータからデータを分析した考え方です。
国民所得や国規模での投資、消費、又は輸出入などのデータから、経済の動向を分析し、経済対策を練ることに用いられています。
元はミクロ経済が主流とされていたのですが、最近になってマクロ経済の考え方も増加しており、大きい規模で国の経済を分析して、対策を練るように変化し始めています。
ミクロ経済とは?
マクロ経済と並んで、近代の経済学の主流となっているミクロ経済とは、消費者や経営者の取引等の最小単位から経済私情を分析していく考え方です。
それぞれの家庭の消費や給料など、家計の収支データや企業の雇用や生産などがミクロ経済での視点となります。
国単位と言った大規模な範囲で物事をとらえるマクロ経済とは逆で、企業の経営や家庭内の収支など細かい視点でとらえるミクロ経済は、私たちにとってより身近な経済学と言えるでしょう。
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