以降と以後の違いは?当日は含まない?以来との使い分けも!以降と以後、どちらも同じような意味だと解釈している人も多いと思いますが、その違いとは何なのでしょうか?そもそも違いがあるのか、当日を含むのか含まないのか、そして、以来との使い分けについても詳しく説明していきたいと思います。
だから、しっかりメモを取るように!
以降と以後の違いとは?
以降と以後同じようなニュアンスで使っている人も多いとは思いますが、このふたつの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか?
まずはそれぞれの言葉の意味を見ていきましょう!
以降の意味とは?
「以降」という言葉には「あるときからのち」という意味があります。
「平安時代以降」「4月以降」と言ったように、「ある時からあと」を表す言葉です。
長い時間の経過を表すときによく使われています。
以後の意味とは?
「以後」という言葉には「これから先」「今からのち」「今後」という意味があり、副詞的にも用いることのできる言葉です。
「以後はグループに分かれて行動するように」
「以後、気を付けます」
そしてもう一つは、「その時よりのち」「その後」というような意味です。
「4時以後は在宅している」
このように、以後はその言葉だけで「今からのち」という意味で使用されます。
以降と以後の使い方とは?
それぞれの正しい言葉の使い方についてです。
まず、以降と以後はほとんど同じような意味で、過去から未来で使用することが可能です。
その上、どちらも対義語は「以前」となるのでそこまで明確な違いはありません。
その中でどうしても使い分けようとするのならば「以降」は「ある時点」、「以後」は「ある時点から先」に重きを置きます。
「以降、気を付けます」だと、以降の「ある時点」が強調され、いつから気を付けるのかはっきりしないです。
一方で「以後、気を付けます」だと、「気を付けます」が強調されるのでいつから気を付けるのか問われる可能性はなくなります。
当日は含む?含まない?
以降と以後の違いについて説明してきましたが、当日は含むのか含まないのかという疑問が湧いてきます。
先に正解を言ってしまうと以降も以後も「当日を含む」ようです。
よく「水曜日以降に来てください」というような会話があると思いますが、この場合は水曜日に行っても問題はありません。
「6月20日以後は日本にいません」
この場合も、以後はその時を含むので20日にはすでに日本にいないということになります。
以来との使い分けは?
以降と以後の違いや使い分けを見てきましたが、以来との使い分けについても見ていきましょう。
「以来」の意味は2つあります。
その時よりこのかた。それより引き続き。
「正月以来ずっと禁酒をしている。」
こののち。今後。
「以来慎みます。」
このように以来は「ある時から今までずっと」という過去のとある時点から今現在までの期間を表すときに使用します。
また、「会うのは結婚式以来だ」という会話では結婚式の日に会っているので当日は含みます。
そして唯一以降と以後と違うのはその使い方になります。
以来というのは過去から現在のみに使用することができる言葉なので、未来に使うことができません。
「去年の夏以来」とは使いますが、「来年の夏以来」という使い方は間違ったものとなります。
初めて知ったわん!
きちんと覚えておくこと!
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