本末転倒の意味とは?類語や語源・使い方(例文付き)・読み方を簡単に解説!みなさん、本末転倒になってしまった、なんてことはありませんか?どういう風に使われるか詳しくしりませんよね!本末転倒の意味から使い方(例文付き)・読み方を簡単に解説し、類語や語源についても紹介していきます。
本末転倒の意味とは?
根本の大切な事と、枝葉のつまらない事とを取り違えることを意味する四字熟語です。
類語がある?
本末転倒という四字熟語には、似た意味を持った類語が多く存在しているようです!
そこで、本末転倒の類語について少し調べて見てみました、そのいくつかを紹介していこうと思います。
『本末転倒の類語』
●主客転倒(しゅかくてんとう)
・主と客の力関係が逆になること。
・物事の軽重、本末などを取り違えること。
●冠履転倒(かんりてんとう)
・地位・価値などの上下の順序が乱れること。また、そのさま。
●釈根灌枝(しゃくこんかんし)
・末節に心を奪われたりこだわったりして、物事の根本を忘れるたとえ。
●舎本逐末(しゃほんちくまつ)
・物事の根本をおろそかにして、末節に心を配ること。
●逆転現象(ぎゃくてんげんしょう)
・ある法則が逆転する現象。
・あるものとあるものの関係性が逆転する現象。
●順序不同(じゅんじょふどう)
・並べ方に一定の基準がないこと。
●次第不同(しだいふどう)
・順序や手続きが正しくないこと。
・長さがまちまちで不揃いなこと。
例文付きで使い方・読み方を解説!
『本末転倒(ほんまつてんとう)』(「転」は「顛」とも書く)は、『本末(ほんまつ)』は根本的なことと枝葉のことと、『転倒(てんとう)』はひっくり返すことの2つで構成されています。
そんな意味を持つ本末転倒は、だいたい失敗した場合や、自体を取り違えてしまった場合に用いられているようです。
みなさんもそんな事態に陥ってしまったことはありませんか?ここからはいくつかの例文から説明していきます!
『本末転倒の例文』
「飲み水を削ってまで耕地を開こうとのお考えは、本末転倒ではありますまいか。」<杉本苑子・玉川兄弟>
飲み水という命に係わる大事なこと(根本の大切な事)と耕地を開こうという欲(枝葉のつまらない事)を比べ、耕地を開こうとすることをとったことを本末転倒ととらえた文章です。
「そもそもソ連が私たちを抑留したから問題が起こったのです。ソ連の責任を将校のつるし上げで免れさせようというのは本末転倒です。」<御田重宝『シベリア抑留』>
ソ連の問題責任(根本の大切な事)を将校の責任(枝葉のつまらない事)にすることで免れようとする、本末転倒を悪用した一例です。
「しょせん法は人が運用するもの、人が生きよいために作られるべきもの。法によって人が苦しむのは、本末転倒ですわ。」<井上祐美子『五王戦国志7 暁闇篇』>
法とは、人が生きよいために作られる(根本の大切な事)のに、法によって人が苦しむ(枝葉のつまらない事)のは、根本の大切な事を見失い、本末転倒に陥ってしまっているという文章です。
「無理に完全統合を強いることで人格どうしの確執をあおってしまうと、かえって患者の苦しみをいつまでも長引かせることになる。 そんなのは、わたしに言わせれば、本末転倒です。」<多島斗志之『症例A』>
患者に苦しんでほしくない(根本の大切な事)が、人格の完全統合ために患者の苦しみをいつまでも長引かせること(枝葉のつまらない事)は、患者に苦しんでほしくないということを見失ってしまっている、本末転倒の一例。
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