エチュードの意味とは?演劇やピアノでよく見る?英語/フランス語の音楽用語?エチュードとは音楽用語であることは分かりますがいったいどういう意味なの?そういえばエチュードって演劇やピアノでよく見る言葉?元は英語もしくはフランス語の音楽用語?エチュードに関する様々な疑問にお答えします!
エチュードの意味とは?
エチュードとは「演奏テクニックを習得するために書かれた練習曲」のことです。
初心者用から熟練者向けまで様々なレベルのエチュードがあります。
エチュードを大きく分けると二つに分かれます。
一つ目は演奏技術を習得、上達するための練習曲です。
こちらは、演奏技術を習得するために書かれた楽曲ですので、通常ですと、1つの曲の中に同じ技術を要求する箇所が何度も訪れます。
これらの楽曲は、音楽というよりも技術面に重点が置かれた曲であるので、反復的な曲調になります。
ヴァイオリンの代表的な練習曲(エチュード)には、カイザーの練習曲やパガニーニの「24のカプリス:24 Capricci」(24のカプリース)などが挙げられます。
二つ目が演奏会用の練習曲です。
この演奏会用の楽曲には、演奏技術を高めるだけでなく技術的な高度さ、音楽的な要素も求められます。
代表的なものとしては、ショパンのピアノ練習曲、フランク・リストというハンガリーの作曲家の「超絶技巧練習曲」などがあります。
エチュードは演劇やピアノでよく見る?
エチュードという言葉を見かける場面で多くの方が思い浮かべるのは、演劇やピアノではないでしょうか?
確かにそうかもしれません。
演劇でエチュードという言葉が使われる場合、「即興劇」という意味で使われます。
同じ言葉なのに、「練習曲」と「即興劇」では全く違う感じがしますね。
演劇におけるエチュードは、言うなれば台本無しで役者のアドリブでことが進んでいくイメージです。
場所や場面など大まかな設定は定められていますが、セリフや動作などは役者が自分で創り上げます。
ピアノでもエチュードという言葉はよく使われます。
音楽の場面なので、「練習曲」という意味で大丈夫です。
ピアノ初学者はエチュードから始めます。
ピアノのエチュードはたくさんありますが、入門編として与えられることが多いのが「バイエル」です。
バイエルはドイツのピアニストのことで、「バイエルピアノ教則本」が1850年に発行されました。
ピアノを習い始めた子供向けに100曲以上収録されています。
エチュードは英語/フランス語の音楽用語?
「etude」は元々フランス語の言葉です。
フランス語の「エチュード」は、「試み」という意味があったそうです。
ラテン語で「熱意・情熱」という意味の「studium」が語源となります。
英語ではここから「study」という勉強を表す言葉が生まれています。
勉強を表していると考えれば、「練習曲」も「即興劇」も同じ語源から成り立っているんだと分かりますね。
「即興劇」は、音楽の練習曲と同様に、勉強や練習の時に用いられる言葉なのです。
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