カンパネラの意味とは? 音楽のラカンパネラと関係ある? リストについても!カンパネラって聞いたことがありますか?最近だと「水曜日のカンパネラ」という音楽ユニットから知ったなんて人のいるかも?今回は、カンパネラの意味や、音楽のラカンパネラ、リストとの関係についてもご紹介します♬
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カンパネラの意味とは?

銀河鉄道の夜に登場するカンパネルラ少年に非常によく似た音の「カンパネラ」。
これって一体どういう意味で、そもそも何語なのでしょうか?
カンパネラは、イタリア語で「campanella」と書きます。
本場の発音に合わせると”カンパネッラ”。意味は鐘で、教会に行くと目に着くあのリンゴーンと鳴るものです(*´▽`*)
けれども、鐘の中でも小さいものをcampanella といい、大きい鐘は campanaと言います!
Campana に”-ella(接尾辞)”がくっついて”campanella”となりました(‘ω’)ノ
この接尾辞は、小さい、可愛いという意味を加えるもので、鐘にくっつけるとちっちゃい鐘という単語になるんです!
●campanellaの例文
- La campanella segna la fine della lezione.
(ベルが授業終了を告げる)
上記のように使われます(*’ω’*)
カンパネラについてご説明しました。
次に、カンパーナの由来についてです♬
昔の鐘は鋳造ではなく、金属板を折り曲げて作っていました。
ギリシャ語でこの折り曲げることを「kampto(カンプト)」と言い、折り曲げられたという意味で「kampoulos(カンプロス)」と言います。
この単語がギリシャからイタリア・ローマへ伝わり、カンパネラとなりました。
銀河鉄道の夜は、やはり全く関係ありませんでしたね(*´ω`*)
音楽のラカンパネラって関係してるの?

音楽でよく聞く「ラ・カンパネラ」。
実は、先ほどのカンパネラに、英語で言う「the」のイタリア語バージョン「la」がついたものなんです!
名前だけだとよくわからない、と言う人も実際に聞いてみたら「あー、これか」となるほど有名な曲ですよ♬
めっちゃ指が動いてる……っ! という感想はさておき。
この曲はフランツ・リストが作曲した6曲から成立するピアノ曲の一つで、正式名称を『パガニーニによる大練習曲(grandes Etudes de Paganini S.141)の第3番と言います。
ややこしいですよね?少なくとも私は覚えるのに苦労します(;´・ω・)
なので、主題にした、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7、第3楽章『ラ・カンパネッラ』(鐘のロンド)から名前をとって「ラ・カンパネラ」と呼ぶようになりました。
ではこのパガニーニとは一体何のことでしょう?
実は人の名前なんです!どんな人物か解説していきます(*´ω`)
1782年に生まれ、1840年に亡くなったイタリアの作曲家であり、また稀代の名ヴァイオリニストでもありました。5歳からヴァイオリンを弾き始め、13歳になると学ぶべきものがなくなったため、そこからは自分で曲を作り、それを練習していたそうです。あまりの演奏の上手さに、「パガニーニの演奏技術は悪魔に魂を売り渡して得たものだ」という噂が立つほどでした。自分の技術が他人に知られるのを嫌がり、死ぬ直前に楽譜を焼却処分してしまったため、ほとんど楽譜が残されていないそうです。パガニーニは、リストやシューベルトなど、当時の作曲家に多大な影響を与えた音楽の歴史にとって大変重要な人物でした。
音楽に関しては謎の多い天才ということですね(´゚д゚`)
そんなパガニーニの曲を主題として用いたラ・カンパネラですが、実はこの曲、一度改訂されています。
難易度を常識的は範囲に落とし、ピアノの高音による鐘の音色を前面に押し出した作りになっています。
それにしても難しいように思いますが……(;´・ω・)
改訂前のラ・カンパネラ、正式名称を『パガニーニによる超絶技巧練習曲』と言います。1838年に作曲されたものですが、あまりの難しさに、録音を行っているピアニストは170年以上たった今でもわずか6名だけ!20世紀最高のピアニスト、ウラジミール・ホロヴィッツに「演奏不可能」と言われたほどです。
リストって誰?

ラ・カンパネラを作曲したリスト、彼は一体どのような人物なのでしょうか?
パガニーニのように悪魔に魂を売り渡した人?
リストは、1811年に生まれ、1886年に亡くなったハンガリー出身のピアニスト兼作曲家です。父親の手引きにより、音楽の才能を発揮したことで、10歳になる前に公開演奏会を行いました。アントニオ・サリエリに師事したとされています。若き天才だったリストは、12歳の時にかの有名なベートーヴェンに会い、賞賛されたとも言われています( *´艸`)
ピアニストとしては、当時のアイドル的存在でもあり、失神する女性ファンが続出したそうです。どんな曲でも初見で弾きこなし、「ピアノの魔術師」といった異名も持っていたとか!また、あまりの技巧と音楽性から「指が6本あるのでは」と噂されていたそうです…。
<代表曲>愛の夢、ラ・カンパネラ、ハンガリー協奏曲など
……なんというか、ぎりぎり人間の範囲にいる人? という感じです。
天才には変わりないのでしょうが……。
理解しがたい人のようにも思えますが、パガニーニにまつわるこんな逸話もあります。
20歳のころ、リストは初恋に敗れ、沈んでいました。
そんな時、パガニーニの演奏技巧によるヴァイオリン演奏を聞いて、
「ぼくはピアノのパガニーニになってやる!」と奮起し、今に至る超絶技巧を磨きました。
恋に敗れたら仕事に生きてやる!といった考え方はどこか今の女性に近しいものを感じますね(;´・ω・)
水曜日のカンパネラって何者?

カンパネラを耳にするきっかけになった人も多いであろう、「水曜日のカンパネラ」。
一体、どのような音楽ユニットなのでしょうか?
水曜日のカンパネラ
- 2012年結成。
- Youtubeで作品の発表を始める。
- 独特すぎる世界観の曲やライブをしている。メンバーは三人。
- コムアイ:主演・歌唱
- ケンモチヒデフミ:作曲・編曲
- ユニット名の由来は、”水曜日に打ち合わせをすることが多かったこと”と”漢字・カタカナ・ひらがなのすべてを入れたかった”から
とのことです。
百聞は一見にしかず、と言いますので実際に聞いてみるのが一番♪
その独特な世界観に中毒になりそうです(*´ω`*)
『ももたろう』
『千利休』
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