レントの意味とは?スペイン語・英語・イタリア語どれが発祥の音楽用語?レントというは音楽用語聞いたことありますか?知っている方でもレントの意味や発祥を説明できますか?発祥はスペイン語?英語?イタリア語?今回はレントの意味や発祥を調査しましたのでわかりやすく紹介します!
レントの意味とは?
レント(lento)は速度を表す標語で、「遅く、ゆるやかに」という意味の音楽用語です。
そもそも音楽用語には以下の種類があります!
- フォルテ(f:強く)、ピアノ(p:弱く)の様に音の強さを表すもの
- アレグロ(allegro:速く)、レント(lento:遅く)の様に速度を表すもの
- 漫画「のだめカンタービレ」のカンタービレ(cantabile:歌うように)やアパッショナート(appassionato:熱情的に)の様に曲想を表すもの
- ピチカート(pizzicato:(バイオリン等を指で弦を弾く)やビブラート(vibrato:音の高さを揺らす)の様に奏法を表すもの等があります。
速度を表す音楽用語にはレント(lento)のように速度を指定する用語と、曲の途中での速度変化を表す用語があります。
▼速度を指定する用語例(遅い順)
ラルゴ(largo) | 最も遅く |
ラルゲット(larghetto) | ラルゴよりやや速く |
アダージョ(adagio) | ゆるやかに |
グラーベ(grave) | 荘重に、重々しく |
レント(lento) | 遅く、ゆるやかに |
アンダンテ(andante) | 歩くような速さで |
モデラート(moderato) | 中くらいの速さで |
アレグレット(allegretto) | やや快速に |
アレグロ(allegro) | 快速に |
ビバーチェ(vivace) | 活発に |
▼曲の途中の速度変化を表す用語例
リタルダンド(ritardando/rit.) | だんだん遅く |
アラルガンド(allargando) | 強くしながらだんだん遅く |
リテヌート(ritenuto/riten) | すぐに遅く |
アッチェランド(accelerando/accel) | だんだん速く |
ア・テンポ(a tempo) | 元の速さで |
テンポプリモ(tempo I/tempo primo) | 元の速さで |
テンポルバート(tempo rubato) | テンポをゆらして |
メノ・モッソ(piu mosso) | もっと速く |
ピウ・モッソ(meno mosso) | もっと遅く |
レントはスペイン語・英語・イタリア語どれが発祥の音楽用語?
レント(lento)をスペイン語の辞書で調べてみると出てきた訳は遅い、ゆったりした、ゆっくり、鈍足、等でした。
イタリア語では、遅い、ゆったりした、ゆっくりの、時間がかかる、等スペイン語とほぼ同じで意味が書いてありました。
英語で調べてみると出てきたのは音楽用語のlentoのみで、語源:イタリアとありました。
先ほど、ご紹介した音楽用語ほとんどがイタリア語であることから、音楽用語のレント(lento)はイタリアが発祥であると言えます。音楽用語は作曲家が自国の言葉で記入する場合もありますが、ほとんどはイタリア語から来ています。
スペイン語にも同じ単語があったのは、スペイン語とイタリア語は元々ラテン語を祖語とする姉妹語である為、同じ、または発音やスペル、意味合いが似通った単語が多いためです。
イタリア語、スペイン語が属する「ロマンス語派」には他にフランス語、ポルトガル語、ルーマニア語等があります。英語はロマンス語ではなく、「ゲルマン語派」に属する言語であり、他にドイツ語、オランダ語等が姉妹語になります。
ヨーロッパの言語にはこのような姉妹語が多数存在するため、ヨーロッパには母国語以外のたくさんの言葉を話せる人が多くいます。同じ祖語を持つ言葉同士は似ているため、学びやすいのです。
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