トリルの音楽記号の意味とは?ピアノやフルート・クラリネットでよく見る?トリルの音楽記号の意味はなに?トリルはピアノやフルート、クラリネットでよく見る?トランペットやトロンボーンのような金管楽器にもトリルはある!?それぞれの違いはなに?違いや演奏の方法も調査してみました!
トリルの音楽記号の意味とは?
楽譜に「tr.」と書かれているのを見たことはありますか?
これは「トリル(trill)」の略です。
このトリルはどんな意味の音楽記号なのでしょうか?
トリルは音楽記号の中の装飾記号の一つで、この記号が書かれている音とその一つ上の音を素早く交互に繰り返して演奏することをトリルと言います。
ドイツ語でTriller(トリラー)、日本語で顫音(せんおん)とも呼ばれます。
例えばミの音にトリルが付いていた場合、一つ上であるファの音と交互にミファミファミファ・・・と繰り返します。
装飾記号はある音に他の音を足したり音を揺らしたりすることを言い、その音を飾るための記号です。
その中でもトリルは装飾記号の代表格。
素早く音を行き来するため、まるで小鳥のさえずりのように聞こえます(*^^*)
またトリルの記号に更に指示が付け加えられている場合もあります。
例えば
- トリルの横に波線が書かれている→波線の長さの間トリルを続ける。
全音符や二分音符のように音が長い記号の上によくつけられます。 - トリルの横に小さくシャープやフラットの記号が書かれている→一つ上の音にシャープやフラットを付けて演奏する。
例えばミの音にトリルとシャープがついた場合、「ミ」と「ファのシャープ」で交互に音を鳴らします。 - トリルの横に小さく一つ上の音階が書かれている→前打音とも言われ、楽譜の音ではなく横に書かれている音からトリルを始めます。
ミの音にトリルと前打音があれば、一つ上のファの音からトリル、つまりファミファミファミ・・・となります。
トリルと言えばピアノやフルート?
トリルはピアノやフルート・クラリネットでよく見るものというイメージがありますね。
でも実は、様々な楽器の楽譜にトリルは登場します(^^♪
ピアノやフルート・クラリネットのトリル
ピアノやフルート、クラリネットのトリルに共通するのは、指を素早く動かすことです。
フルートやクラリネットのほかにもサックスやオーボエなどの木管楽器は指孔と呼ばれる穴を塞いだり開けたりすることで音階を変えます。
そのため指を一定のリズムで素早く動かすことが、きれいなトリルにつながります。
またピアノの場合は指の素早い動きに合わせて、正確に鍵盤を押すことが必要になります。
これは中途半端に鍵盤を押すと音が出なかったりして一定のリズムにならないからです。
トランペットやホルン・トロンボーンのトリル
一方でトランペットやホルンなどの金管楽器と呼ばれる楽器は、指で押して音を変えるピストンが3つですね。
トロンボーンはピストンも無く、長いU字の管を動かして音を変えます。
ピストンを使ったトリルもありますが、金管楽器でよく行われるのはリップトリルと呼ばれる方法です。
金管楽器はフルートやクラリネットと違い、ピストンだけでなく唇の形や舌の動き、息の圧力で音を変えることができます。
これはリップスラーと呼ばれ、指を動かさずに音階を変えたりオクターブを上げたり下げたりする技法。
それを利用したのがリップトリルなんです。
そして全ての楽器に共通して言えることは、トリルは始まりと終わりの音が必ず同じでなければならないということ。
例えばミで始めたら必ずミで終え、ファで終わってはいけません。
もともと楽譜に書かれている音を伸ばす中で、一つ上の音が装飾されているからです。
楽譜はミなのに最後がファだと、楽譜通りではないですよね。
トリルが使われている曲をじっくり聞いてみると、トリルの始まりと終わりの音が同じだとわかると思います(*^^*)
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