アラベスクの意味とは?音楽・バレエ用語でピアノの曲にもある?模様にも!アラベスクとはどういう意味がある?アラベスクは音楽・バレエ用語?アラベスクはピアノの曲にもある?アラベスクは数学的な模様!?どういう場所で使われる?今回はアラベスクについて解説していきます!
どこかで聞いたことがあるような…ないような…
一番有名なのは絨毯やイスラム建築の壁に描かれている綺麗な模様かしら。
バレエや音楽にも「アラベスク」と名のついたものがあるのよ。
アラベスクの意味とは?
アラベスクとは、「アラビア風」「アラビアの」という意味を持つ言葉です。
元はフランス語で、スペルは「arabesque」となります。
「アラベスク」という言葉が指すものはたくさんありますが、一般的にはアラビア模様と呼ばれる特徴的な連続模様を指すことが多いです。
この模様のアラベスクについては後の章にて詳しくご説明します。
アラビアの、アラビア風の、という言葉は英語で言えばArabian(アラビアン)ですが、こちらは有名な物語「アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)」などで耳にしたことがあるかと思います。
アラビアン・ナイトには「アラジンと魔法のランプ」や、「アリババと40人の盗賊」、「シンドバッドの冒険」など、誰しもが聞いたことのあるような話も含め、200編以上もの数々の物語が収められています。
アラベスクは音楽・バレエ用語でピアノの曲にもある?
音楽におけるアラベスク
アラベスクはアラビア風という意味を持つ言葉であるため、非常に広い意味で多くのものに使われています。
音楽でアラベスクと言うと、装飾的で幻想的な雰囲気を持つ、自由な形式の楽曲のことを指します。
ドビュッシーやシューマンが作曲したピアノ曲が有名で、流れるような旋律が美しく、どことなく華美な印象を受けます。
ブルグミュラーの作曲したアラベスクはピアノの練習曲として有名です。
バレエにおけるアラベスク
バレエの基本的なポーズで、片足で立ちもう一方の足を後方に伸ばして上げているポーズもアラベスクと呼ばれます。
基本的なポーズとはいえ美しい姿勢を保つのには技術が必要で、足を高く上げるためには大腿骨が骨盤に引っかかってしまわないように感覚を掴まなければなりません。
このバレエのアラベスクは、身体の向きや腕の方向で第1から第4までの種類が変わります。
アラベスクは模様の名前でもある?
唐草模様のような、幾何学模様や植物、動物をモチーフにした連続模様のことをアラベスクと言います。
イスラム美術において重要な様式の一つで、主にイスラム教の礼拝堂「モスク」など、イスラム建築の壁に描かれています。
- ブルー・モスク(トルコ)
- タージマハル(インド)
- アルハンブラ宮殿(スペイン)
- エカテリーナ宮殿(ロシア)
- サン・ヴィターレ聖堂(イタリア)
イスラム圏だけでなく、様々な国の建築にアラベスクが描かれていることが分かります。
アラベスクは偶像崇拝を禁じるイスラム教のスンニ派に基づいており、人物を描かず幾何学的な模様によって無限に広がっている世界、世界の秩序を支配する原理について表現しています。
数学のユークリッド幾何学やピタゴラスの三角法などがアラベスクの原型を作ったため、アラベスクは数学的な要素を含む、科学であり美術でもあるという考えもあります。
アラベスクはイスラム教にとって特別な意味を持つものではありますが、世界中どこにでも通じる普遍的な概念である数学をベースにしているため、誰が見ても美しく感じられるのです。
葉っぱとかお花とかが色んな方向に無限に広がってるようなこの模様、見ていると不思議な気持ちになるね。
一部の幾何学的な模様は日本の寄木細工にもちょっと似ているかも。
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