犬種の名前の由来(語源)は地名や特徴?「犬」と「狗」の違いと使い分けは?犬種の名前について徹底調査!由来(語源)は?地名や特徴から名付けられたの?「犬」と書く時と「狗」と書く時の違いや使い分けの疑問から、今回は犬種の名前についてご紹介!「犬」と「狗」の使い分けについてもお教えします!
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犬種の名前の由来(語源)は地名や特徴?
日本の犬種の名前には「秋田犬」や「土佐犬」がいるように、犬種の名前の由来(語源)は地名にあるものもいるということはご存知の方も多いはず。
世界中にいる犬種は700~800種類にもなります。
そのうちのほとんどが、人間が自分たちの生活に役立つように、人工的に作り改良してきた犬種です。
犬種の名前の由来(語源)は大きく、住んでいた地名、見た目や声の特徴、仕事や役割の3つに分けられます。
住んでいた地名が由来(語源)の犬種の名前
- グレート・ピレニーズ
もともとフランスとスペインの国境にあるピレネー山中で牧羊犬として飼われていた犬でした。
体が大きくがっしりとしていたことから名前の頭に「グレート」と付けられ「グレート・ピレニーズ」という名前になりました。
- チワワ
メキシコのチワワ州が原産なのでそのまま「チワワ」という名前になりました。
アメリカ人が持ち帰り、より小型化された現在のチワワが作られました。
- マルチーズ
住んでいたイタリアのマルタ島の名前が由来であると言われています。
マルチーズの歴史は古く、3000年以上も前からペットとして人々と共に生活してきたとされています。
- ダルメシアン
旧ユーゴスラビアのダルメチア地方に住んでいたことから「ダルメシアン」と名付けられたと考えられています。
見た目や声の特徴が由来(語源)の犬種の名前
- 柴犬
由来(語源)には諸説あります。
主に毛の色が枯れた柴のように赤いからという説、日本語の古語で「小さい」という意味を表す「柴」からという説、柴草をかき分けて獲物を追うことが得意であることからという説です。
柴犬は縄文時代から日本においてペットとして飼われていたようです。
- パピヨン
飾り毛のあるふわふわした大きな立ち耳が蝶に似ていることから、フランス語で「蝶」を意味する「パピヨン」(papillon)と名付けられました。
ちなみに初期のパピヨンは垂れ耳でした。現在でも垂れ耳の品種が残っており、そちらの方はフランス語で「蛾」を意味するファレン(phalène)というそうです。
- スピッツ
まるで火がついたようにけたたましく吠えることがあるため、ロシア語で「火」を意味する「スピッツ」という名前となりました。
- パグ
頭の形が斧に似ているため、ラテン語で「斧」を意味する「パグ」となった説、握りこぶしのような丸くてくしゃっとしたその顔からラテン語で「握りこぶし」を意味する「パグナス」からという説、パグモンキーと呼ばれるしし鼻の猿に似ていることからという説などがあります。
仕事や役割が由来(語源)となった犬種の名前
- チャウ・チャウ
人間の乗るソリを引く仕事をしていた犬だったため、中国語で「ソリ」を意味する「チャウ」から「チャウ・チャウ」と名付けられたと考えられています。
- ゴールデン・レトリバー
猟銃犬としてハンターが仕留めた鳥や獣を回収(レトリーブ ”retrieve”)する仕事を担っていたことと見た目の金色の毛の色から「ゴールデン・レトリバー」という名前になりました。
ちなみに現在は盲導犬として有名なラブラドール・レトリバーもかつては同じ仕事を担う猟銃犬だったことと、カナダのラブラドール島に住んでいたことから、「ラブラドール・レトリバー」となりました。
それではどちらも「イヌ」と読まれる「犬」と「狗」の違いと使い分けについて見ていきましょう!
「犬」と「狗」の違いは何!?使い分けは?
「犬」も「狗」もどちらも動物の「イヌ」を指す漢字「イヌ」と読まれます。
「犬」はイヌの姿を横から形どった象形文字です。
「狗」は「けものへん」に「小さくかがむ」という意味の「句」で成り、小型犬や子犬を指します。
「狗」は現在ではあまり一般的に使われることはありませんが、このようなことから、特に小型犬や子犬を指すときに「狗」と表記されます。
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