出藍の誉れの意味とは?類語や例文を紹介!故事の語源/あらすじも調査!出藍の誉れという言葉の意味をご存知でしょうか?そもそも、その言葉自体に馴染みのない方もいると思われます。出藍の誉れの類語や例文だけではなく、故事の語源やそのあらすじについても調査していきたいと思います。
故事成語は難しい感じが多くて困るわん!!
ちゃんと一から説明していくにゃん♪
出藍の誉れの意味とは?
出藍の誉れ、という言葉を知っている人はどのくらいいるのでしょうか?
その意味について調べていきたいと思います。
「出藍の誉れ」とは「しゅつらんのほまれ」という読み方をします。
その意味は、師匠よりも弟子の能力の方が優れていることをさす故事成語です。
日本では弟子が師匠の下で修業をして一人前になるという文化が昔から色々な分野で存在しています。
また、先輩、先生、そして師匠などといった目上の人を立てるという考え方も根付いており、弟子の能力が師匠を上回るということが、好ましく思われていないということがよくあります。
「出藍の誉れ」は羨ましさや格好良さがあるかもしれませんが、恨みや妬みを持たれる可能性が無きにしも非ずです。
出藍の誉れの語源とは?
出藍の誉れの語源や由来はどのようなものなのでしょうか?
中国の王朝一つの時代である戦国時代、つまりは紀元前310年から紀元前230年ごろに、思想家「荀子(じゅんし)」が、学問の重要性を教えるために使った言葉が「出藍の誉れ」の語源となります。
「青はこれを藍より取りて、藍よりも青く」、中国語では「青取之於藍、而青於藍」と表記されます。
この言葉の意味とは、学問を継続し、高い人格を養うべきだというものです。
これが転じて、教えを受けた者が教えた者を超えてしまうこと、つまり師匠を弟子が超えてしまうことを表すようになりました。
そもそも「藍」とは青色の染め物に使う染料の草のことを指します。
もともと藍は青みがかった色をしており、それを抽出(ちゅうしゅつ)して「青」を作っていました。
しかし藍の青色より、藍から抽出した後の青色の方が色が濃くなります。
これを、元となる存在の力を発揮し、超えてしまうこととして例えたのでした。
出藍の誉れの類語とは?
そんな意味を持つ出藍の誉れですが、類語にはどのような言葉が存在するのでしょうか?
出藍の誉れの類語
- 青は藍より出でて藍より青し:弟子の能力が師匠よりも上回ることのたとえ。
- 氷は水より出でて水より寒し:弟子が師匠を上回ることのたとえ。
似たような語感のふたつが挙げられましたね。
出藍の誉れの使い方とは?
出藍の誉れって日常会話で聞くことは少ないですが、どのような使い方をするのでしょうか?
「彼は文武両道で色々な分野に明るく、出藍の誉れをほしいままにした。」
「お世話になった先輩と決勝戦で対決することになり、全力を出すか迷ったが、先輩に勝つことで出藍の誉れをあげ、恩返しをしようと思い気合を入れなおした。」
「たった数年で師匠を超えてしまうなんて、まさに出藍の誉れだ。」
「会社で出世をすべく、出藍の誉れを意識する。」
もしも出藍の誉れという言葉を使いたいのならば、上の例文を参考にしていただけると間違えて使用することにはならないと思います。
ぼくには師匠なんていないから使う時がないとは思うけど。
まあ、他人が使うのはいいけれど、自分で使うのはなんだかいい気がしないけれど…
19906
20120