ニヒルの意味とは?類語/語源/使い方は?「ニヒルな俳優/笑い」とは?ニヒルって聞いたことがあるけどどんな意味?ニヒルの類語は?ニヒルの語源は?ニヒルの使い方は?ニヒルな俳優とかニヒルな笑いってどんな意味?今日は言われてみると意味を知らないニヒルについて詳しくなっちゃいましょう!
ニヒルの意味とは?
ニヒルという言葉を調べてみると
・虚無的、虚無主義的、ニヒリスティック
・冷たく冷めていて暗い影があるさま
と出てきます。
虚無とは、世の中の出来事に意味を感じられず虚しく思えることですね。
ものすごく悲しい意味の言葉なんですね。
最近は使われなくなりましたが(死語になりつつある?)「ニヒルな人」「ニヒルな笑い」とよく使われていましたが、そのニヒルはもっと軽い意味だった気がします。
物事に対し、一歩引いて斜に構えた様子やミステリアスなイメージが含まれていましたように思えます。
少なくとも虚無的なんて倫理の授業で出てくるような言葉の意味では使ってなかったですね。
ニヒルの類語/語源/使い方は?
ニヒルの意味が分かったところで、ニヒルについてもっと詳しく見ていきましょう。
ニヒルの類語というと、どこか興ざめた態度でいるさまを表す言葉になります。
例えば「冷ややかな目で」「シニカルに」「嘲笑的に」とかです。
もうひとつの意義で、どうにでもなれという気持ちになってるさまも表しますので、「自暴自棄に」「投げやりに」なんて言葉も類義語としては当てはまります。
ニヒルの語源ですが、実はニヒリズムという哲学用語から来ています。
ニヒリズムとは日本では虚無主義を意味します。
虚無主義の意味ですが、この世界において、過去現在未来すべてで、人間の存在には意味、目的、心理、本質的な価値などないと主張している人たちの哲学的立場だそうです。
平たくいうと「人間の存在には意味がない」と達観した立場をとる学者といったところですかね。
ニヒルの語源はラテン語だそうで、「Nihil」と書き、「無」を意味しているそうです。
ニヒリズムという言葉を初めて使ったのはドイツの思想家「フリードリヒ・ハインリヒ・ヤコービ」という方です。
ラテン語で使いました。
あとニヒリズムで有名な学者に「ニーチェ」がいますね。
ニーチェはニヒリズムに私たちが陥った時に取るべき態度を示してくれました。
それは「その時々の状況に身を任せ、流れるように生きる」というものです。
なかなかこの境地には至れないですね。さすが哲学者です。
ニヒルの使い方ですが、何個か例文を作成しました。
・あの人は浮世離れしてるな。あれをニヒルというのだろう
・陶芸家には達観したニヒルな人間が多い
・ニヒルな人ってかっこいい
・口を大きく開けて豪快に笑う人よりは、ニヒルに控えめに笑う人の方が好き
以上です。
「ニヒルな俳優/笑い」とは?
ニヒルが悲しい意味の言葉であることはここまでの説明でお分かりかと思います。
実際の生活ではもっと気軽に「ニヒルな俳優」「ニヒルな笑い」といいますよね。
この場合どんな意味になるのでしょうか。
まず「ニヒルな俳優」ですが、醒めきったキャラクター役がよく似合う俳優という意味になりますね。
ドラマや映画でシニカルな登場人物が出てくることは結構あります。
特にサスペンスものや推理ものなんかではよく出てきます。
佐藤浩市さんや田村正和さんなどはニヒルな俳優の代表格といえるでしょう。
そしてニヒルな笑いですが、といった意味です。
こちらはシニカルというよりカッコよさがあります。
褒め言葉の意味合いで使われますね。
13027
12963