陰暦とは?陽暦/旧暦との違いは何?月の名前/異称を1~12月まで紹介!陰暦って何?陰暦は陽暦の逆の意味?何を基にした暦なの?一年は何日?うるう年/うるう月とは?陰暦と旧暦とは違うもの?季節を表す月の名前は風情がある!?各月の異称と意味・由来を1~12月まで全部紹介!
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陰暦とは?
普段あまり陰暦について意識することはないですが、手紙の時候のあいさつで「師走の候」や「師走を迎え・・・」と書き出したり、天気予報で「暦の上では、もう春ですね」と言っていたり、俳句の中に月の異名が入っていたりすることがありますよね(*´∀`*)
陰暦/太陰暦とは、月の満ち欠け(新月から新月まで)の周期を基にした暦のことで、陰暦の1ヶ月は約29.5日となっています。
そのため、太陽暦とは違って、1年は約354日で計算されています。
太陽暦の1年より、約11日短いので、そのままではだんだんと季節のズレが大きくなってしまいますね(´・ω・`)
ズレが大きくなって、一月分くらいになると、閏月/うるう月を入れて、ズレを修正するのです。
中国では、2月に「旧正月」を盛大に祝うお祭りがありますが、これは陰暦のなごりです。
他にも、香港・台湾・韓国・ベトナム・シンガポールなどの10か国では、旧正月を国民の休日として設定しています。
陰暦と、陽暦/旧暦との違いは何?
陽暦とは?
現在、世界の多くの国で使われているのは、陽暦/太陽暦/グレゴリオ暦で、陰暦の逆の意味があります。
陽暦は、地球が太陽の周りを回る周期(公転周期)を基にして作られている暦です。
正確には、公転周期は365.2422日なので、4年に一度、366日とする閏年/うるう年があります。
旧暦とは?
陰暦より、旧暦の方が、聞き覚えがあるかもしれません。
明治6年に陽暦が採用される以前の日本では、陰暦が使われていました。
旧暦とは、現在の暦法に替える前に使われていた暦のことなので、日本においては、旧暦=陰暦(太陰太陽暦)として捉えても問題ありません。
陰暦の月の名前/異称を1~12月まで紹介!
月の異称は、「万葉集」や「日本書紀」にも登場しており、とても昔から使われています。
月の別名の意味・由来を見ると、現在の暦とは一ヶ月程度のズレが見られます。
例えば、旧暦のお正月は、現在は1月下旬~2月下旬ごろです。
便宜上、現在の暦の1月を「睦月」と呼んでいます。
そのことを踏まえて、月の名前とその由来を順番に見ていきたいと思います。
1月:睦月(むつき)
仲睦まじい月という意味。
新年は行事が多い時期のため、この機会に仲を深めるお付き合いをしましょうという意味合いがあるとされています。
2月:如月(きさらぎ)/更衣(きさらぎ)
草木が発芽する月という意味。
寒さで着物を更に重ねて着るという説が有力ですが、
「子どもが誕生するが如く、草木が芽生える月」から来ているという説もあります。
3月:弥生(やよい)/彌生(やよい)
草木が生い茂る月という意味。
「いよいよ、ますます」の意味の「弥(いや)」と、「生い茂る」の意味の「生(おい)」が変化したものとされています。
4月:卯月(うづき)
卯の花(ウツギの花)が咲く月という意味。
十二支のうさぎ(卯)が4番目なので、「4番目の月」から来たという説もあります。
5月:早月(さつき)/皐月(さつき)
早苗月とも言い、稲の苗を作る稲作の月という意味。
古語で、「さ」は耕作を意味します。
「皐」には、「神に捧げる稲」という意味があります。
6月:水無月(みなづき)
水が無くなる月という意味。
「水の無い月」と書きますが、「無」には「の」という意味であり、「水の月」という意味です。
旧暦の6月は梅雨が明けた暑さの厳しい時期であるため、「水無し月」となった説もあります。
7月:文月(ふみつき/ふづき)
文を書く月という意味。
短冊に歌や字を書く七夕にちなんで、「文披月(ふみひらきづき)」が文月となった説が有力です。
お互いの無事を確かめるため、便りや贈り物で気持ちを伝えあうことから来ているとも言われています。
8月:葉月(はづき)
葉っぱが美しい月という意味。
新暦では9月上旬から10月上旬の秋にあたります。
紅葉がだんだんと美しくなる月、落葉する月の「葉落ち月」、稲の穂が実る「穂張り月」などの説があります。
9月:長月(ながつき)
月が長く見られる月という意味。
秋の夜長、夜の時間がだんだん長くなっていく「夜長月(よながつき)」の略という説があります。
10月:神無月(かんなづき) ※島根県出雲地方では神在月/神有月
神が居なくなる(無くなる)月という意味。
日本全国の神様たちが、この月に出雲に出向くため、各地から神が居なくなってしまうことが由来だと言われています。
※島根県出雲地方では、神様が集まってくるため、「神在月」と呼ばれています。
11月:霜月(しもつき)
霜が降りる月という意味。
「霜降り月(しもふりつき)」の略から来ていると言われています。
12月:師走(しわす)
師僧も走るくらい多忙な月という意味。
年の瀬の、誰もが慌ただしくなる時期です。
いつもはどっしりと構えている師僧も走り回らなければならないほど忙しい月とされています。
いかがでしたか?
由来を見ると、なぜその呼び名になったか納得ですねヾ(o´∀`o)ノ
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