烏賊(イカ)の由来・語源とは?烏がつく理由が恐怖!英語表記や数え方も!水族館や魚屋さんでよく見かける烏賊(イカ)!!漢字で「烏賊」と書く由来や語源は何なのでしょうか?海の生き物なのに烏(からす)が付くのは何故?烏賊(イカ)の英語表記や数え方など全部一緒に覚えちゃいましょう♬
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どうして「烏賊」って書くの?怖い理由とその語源は?
白くて足が十本ある、くにゃくにゃした烏賊(イカ)。そもそもどうして烏賊(イカ)と呼ぶのでしょうか?
実は烏賊(イカ)の語源は諸説あって、確かなことはわかってはいません。
どのようなものがあるのかというと、
諸説1:先のとがったやりに似ていて「いかつい形」だから「イカ」説。
諸説2:怒ったような「いかめしい形」だから「イカ」説。
諸説3:「い」は「白」で「か」は「堅い」という意味だから「イカ」説。
どの諸説も共通して烏賊(イカ)の形に由来しているみたいですね( *´艸`)笑
なら、漢字で「烏賊」と書く理由も当て字なの?と思いたくもなりますがこんなお話があります。
あるとき、水面にぷかぷかと浮かんでいるイカをつかまえて食べようとしたカラスがいました。カラスが水面に近づいた時、イカはそれを見て死んだふりを止め、その長い足をカラスに絡めて水中に引きづり込み、食べてしまいました。
これは中国の『南越志』という本に書かれたものです。
この様子を昔の人が見て、「烏(カラス)を襲う賊(他人のものを奪う者)」だから「烏賊」と名付けたのかもしれません。
また、逆に、「カラスに襲われたイカが、カラスの羽のように真っ黒な墨を吐いてカラスから逃げた」と言う話もあります。
烏賊(イカ)の墨はタコの墨と違って、ねっちょりしていて美味しいので、襲おうとしたカラスや他の魚がイカ墨に気を取られてしまうようです。その隙に逃げるのがイカの戦略なんですね。
逃げるのが上手なイカですが、実は攻撃するための武器を持っています。
それは、”鋭い口”!
トンビと呼ばれる口は、黒色で物を噛み砕くことができます。人間で言うとあごですね!
この烏賊(イカ)の口を干すと、「カラストンビ」と呼ばれる珍味になるのですが、ここでもカラスが関わってきます。
「烏」のように黒色をした口で、獲物を食べる「賊」だから「烏賊」。
見た目からは想像できない怖い一面があるんですね・・・!!
もっと烏賊について知りたい!どんな種類がいるの?世界一大きな烏賊は?
怖い由来があった烏賊(イカ)ですが、世界にどのくらいの種類の烏賊(イカ)がいるのでしょう?
10種類? 200種類? 1000種類??
正解は、約450種類です!このうち日本で見られるのは140種類ほど。
お寿司のネタにあるカレイが100種類、サケで49種類と考えるとその多さがよくわかるでしょうか。
具体的にどんなイカがいるか、いくつか例をあげて見てみましょう(*’ω’*)
- ホタルイカ
5センチ前後の小さなイカです。名前から想像できるように、ぴかぴかと光ることで有名です。光を消したりつけたりすることで敵を騙す役割があります。 - スルメイカ
日本人がよく食べるのがこのイカです。刺身から天ぷらまでオールマイティーに食べれます。 - コウイカ
別名「海のカメレオン」。その名前の通り、自分の体の色や形を周りと同じする力を持ったイカです。実は無脊椎動物(背骨がない動物)の中で体に比べて脳みそが最も大きい、頭のいいイカとなんですよ♪ - ヤリイカ
やりのように、真っ直ぐにとがったイカです。興奮したり、死んだりすると、半透明の体が茶色になります! - ダイオウイカ
世界最大級のイカです。ゲームや物語に登場するように、最大で18メートルもあるようです。が、臭くて苦くて食用には向かないので見るだけにとどめておきましょう。
一杯、二杯?烏賊(イカ)の数え方とその理由。
日本語は、モノの数え方が多い言語です。魚を数えるとき、何も考えないと、一匹、二匹……と数えますが、きちんと考えると、一尾、二尾……となりますよね?その魚が切り身なら、一枚、二枚……でしょうか。
だいぶややこしいこの数え方ですが、烏賊(イカ)はどう数えるのがよいのでしょう?
基本的に、イカは「杯」で数えます。
何故かというと、あの見た目を想像してください。
イカの胴体を逆さにすると、まるで”優勝カップやトロフィー”のような形に見えてきませんか?
実際、イカ飯やイカ徳利にできるように、中に何かを入れることができる形です。
この「杯」という漢字は、中に水などを注ぎこめる甕(かめ)の容器を表しています。
よって、烏賊(イカ)の形と、漢字の意味がぴったり合うので「杯」と数えるようになりました( *´艸`)
同じように「杯」で数えるものとして、カニやアワビがあります。カニの甲羅やアワビの殻は、どちらも容器の様な形をしているからですね♬
英語で烏賊(イカ)ってなんていうの??
試験の季節になると、タコの人形が流行ったりしますね。なんでもタコを英語にしたとき「オクトパス」で、「机にオクト(置くと)試験をパス(合格)するから」というシャレですね( *´艸`)
タコがオクトパスなら、烏賊(イカ)はどのように言うのでしょうか?
答えは、「squid(スクイッド)」もしくは「cuttlefish(カトルフィッシュ)」です。
烏賊(イカ)全般を表現すつ場合はスクイッド、コウイカや薬(烏賊骨)を表す場合はカトルフィッシュと言うようです。
スクイッドは、水鉄砲から水を発射したときのような擬音が語源と言われています。日本で言うと「ぷしゃー」という感じでしょうか?(=゚ω゚)ノ
実は、日本ではもっぱら食用と考えられている烏賊(イカ)ですが、海外では怪物として考えられることもあるようです・・・!
「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ハリー・ポッター」シリーズに登場する巨大なイカは、北欧伝承の「クラーケン」という海の怪物がもとになっています。クラーケンの姿や大きさについては諸説ありますが、びっくりするほど大きいということは全部同じですね♬
「島と間違えて上陸したら、そのまま海に引きずり込まれて消えてしまった」という伝承は、烏賊の語源とそっくり( *´艸`)
近年ではこのクラーケンは、ダイオウイカがモデルではないかと噂されているとか・・・!
「烏賊(イカ)」を使ったことわざ、慣用句はどんなものがあるんだろう?
日本人にはとっても身近な烏賊(イカ)ですが、ことわざや慣用句からも身近さがよくわかります。
例えばこんなものがあります♪
- 「イカを決める」
大相撲の隠語。勝負事や賭け事に勝ったまま勝ち逃げすること。烏賊(イカ)が墨を吐いて姿をくらますことに由来するシャレ言葉の一つ。 - 「いかさま」
嘘をつくこと、ズルをすること。インチキ。「それはいかさまだ!」などと使います。烏賊(イカ)を釣る時に、疑似餌(餌に似せた餌ではないもの)で釣ることが由来と言われています。 - 「烏賊の甲より年の功」
年長者の経験は参考になるからきちんと耳を傾けた方がよいこと。「亀の甲より年の功」と同じ意味ですね。 - 「いかのぼり」
関西における凧のこと。凧→たこ→蛸→いか、という連想ゲームですね。 - 「烏賊とも蛸とも知れぬ」
つかみどころがなくて、はっきりしないこと。烏賊(イカ)も蛸も同じように吸盤と墨袋があり、よく似ていることが由来です。 - 「烏賊に骨なし、海鼠(なまこ)に目無し」
当たり前ということを指すダジャレ。 - 「烏賊の金玉」(ちょっと下品……!)
相手の思い通りに物事を進めないようにすること。烏賊(イカ)の金玉とは、烏賊(イカ)の口にあたる固い部分のことです。「そうはいかない」+「烏賊の金玉」で、「そうは烏賊の金玉!」などと使います。(由来はきちんとしていますが、それはそうとして、外ではあまり大きな声で言わないように!!)昔の言葉遊びのひとつです(*´з`)
予想以上にシャレに由来するものがたくさんありましたね☆笑
みなさんはいくつご存知でしたか?(*´▽`*)
- 烏賊のことわざ・慣用句など
http://www.eonet.ne.jp/~squid1036/japanese/squid/variety/variety02.html#jump1002 - 語源由来
https://macaro-ni.jp/45116 - 烏賊(イカ)の生態
https://somanoonchama-mag.com/blog/24
https://japanknowledge.com/articles/kze/column_kaz_01.html
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