倶利伽羅(くりから)の由来や意味は?刀剣乱舞で話題の大倶利伽羅刀も解説!皆さんは「刀剣乱舞」というゲームをご存知ですか?今日は倶利伽羅の由来や意味だけでなく、そのゲームのキャラクターの刀、大倶利伽羅(倶利伽羅竜の彫物を持つ)が一匹狼になった理由も考察しましたのでご紹介します!
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そもそも倶利伽羅って何??
https://jizouin.or.jp/fudoumyouou/fudoumyou_statue/
倶利伽羅と言われてふと思いつく物は大抵の人が倶利伽羅竜でしょうが、その倶梨伽羅を説明しろと言ってもうまく説明できないのではないでしょうか??
倶利伽羅の元を辿るとインドの古語であるサンスクリット語から来ています。インドから中国に渡った際、あてはめられた漢字こそが今回の記事のメインテーマである倶利伽羅です。その意味は「龍」や「黒龍」のことを指し、仏教用語で使われることが多いそうです。
日本では、倶利伽羅明王、倶利伽羅竜王または倶利伽羅剣なんて言う言葉もあります。これは、竜神、不動明王の化身若しくは不動明王が右手に持つ剣のことを指します。
倶利伽羅は負の感情、憎しみ、怒り、羞恥、貧困などを浄化する力を持つとされています。特に、倶利伽羅竜王が燃える炎は倶利伽羅剣となり不動明王の武器又は不動明王自身となり、邪な心を切り付け、燃やし消し去ると言われています。
不動明王と関わりの強い大倶利伽羅ってどんな刀??
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大倶利伽羅という刀は伊達家伝来の刀で、刀工は相州伝の廣光作と言われています。なので、「大倶利伽羅廣光」と呼ばれることもあります。伊達家と聞いて一番有名なのは伊達政宗で正宗公が持ち主だと思っている方も多いと思いますが、事実、大倶利伽羅はその息子伊達忠宗が将軍だった時に徳川秀忠より贈呈された刀です。
有名な将軍の元を転々としていたイメージのある大倶利伽羅ですが、徳川秀忠が所有することになる以前に大倶利伽羅がどこで誰に振るわれていたのかは未だに不明だそうです。
明治17年に仙台から東京へと色々な場所をまたもや転々としていた大倶利伽羅ですが、伊達家に贈呈されてから戦後までは伊達家の刀としてその刃生を送っていたそうです。そんな大倶利伽羅の名前の理由は勿論龍に関係しています。彼の刀の刀身にはそれは見事な倶利伽羅竜が彫られているのです。そんな伊達家伝統の日本刀の現在は重要美術品として丁重に扱われているみたいです。
ゲームの中では自身を無名刀だと蔑むような言動が見受けられますが、その実有名な主の手に振るわれ、今も守るべき有名な国認定重要美術品となり現存し続けている素晴らしき日本刀です。
因みに二次創作の域を出ませんし確かな情報でもありませんが、彼がゲームの中で一匹狼を貫こうとしているのは伊達家に由来する刀たちとの別れが原因ではないかとゲームファンの中で噂されています。
伊達家が所持していた刀に「燭台切光忠」、「太鼓鐘貞宗」、「鶴丸国永」がありました。しかし、燭台切光忠は水戸に、太鼓鐘貞宗は伊達家を去り、鶴丸国長は献上され、唯一大倶利伽羅だけが最後まで伊達家に残ったそうです。
なので、どうせ自分から離れていくのならば最初からなれ合わなければ辛くも寂しくもないという彼の刀が自分の心を守るために取った最終手段ではないかと推測されています。
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