ラヂオ焼きとは?由来(語源)や中身、たこ焼きや明石焼きとの違いを解説!「ラヂオ」って、音楽や音声放送が聴けるあのラジオのこと?どんな人が名付け親なの?中身は何が入っているの?今回はラヂオ焼きの名前の由来や中身を、お馴染みの関西名物、たこ焼きや明石焼きとの違いも一緒にご紹介!
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ラヂオ焼きはたこ焼きの元祖?!由来(語源)を解説!
みなさんは、「ラヂオ」と聞いたら何を思い浮かべますか?
音楽や有名人の音声放送を聴いたりするあのラジオの昔っぽい名前といったイメージでしょうか。
こんな名前の付いた、あっつあつ、ハッフハフな食べ物が関西にあるんです!
みなさんのよく知るたこ焼きは、昭和10年福島県会津生まれの遠藤留吉さんが発明しました。会津屋というお店を大阪で始め、今では3代目の遠藤勝さんがその会津屋を継いでおられます。
ラヂオ焼きはこのたこ焼きが発明される前に昭和8年から遠藤留吉さんが売り出していた食べ物です。
大人も子どもも喜ぶものをと、当時からの大阪のソウルフードである牛スジとこんにゃくの味噌煮込み(通称すじコン)、豆などを入れた生地を丸く焼いたラヂオ焼きを販売し、小さな屋台からお店を始めていましたが、売り上げがいまいちよくありませんでした。(;^ω^)
たまたま訪れたお客さんから「明石ではタコ入れとるで」と言われた遠藤留吉さんが牛スジやこんにゃくなどの代わりに生タコを入れて販売。
これがみなさんもよく知るたこ焼きとなりました。
ラヂオ焼きが販売されていた当時、庶民の間で高価で手に入りにくく憧れを持たれていたラジオ。
当時は「ラヂオ」と記載されていましたが、遠藤留吉さんはその名前を引用したとのことです。
今でも会津屋ではラヂオ焼きが「元祖ラヂオ焼き」の名でメニューの一つとして掲げられています。
ラヂオ焼きとたこ焼きや明石焼きとの違いは?
ラヂオ焼きとたこ焼きや明石焼きとの違いについて以下の3点からみてみましょう!
●生地
ラヂオ焼きとたこ焼きは小麦粉をベースとした同様の生地を使うのですが、明石焼きは小麦粉に加えて「じん粉」という小麦粉からでんぷん質のみを精製して作られた粉で浮き粉とも呼ばれる粉を使います。
そのためラヂオ焼きとたこ焼きは竹串で刺して持ち上げてフーフーできますが、明石焼きは生地が柔らかくて竹串一本で持ち上げることは難しいです。
●具材
ラヂオ焼きは味噌で甘辛く煮込んだ牛スジ肉、こんにゃく、青ネギが入っています。
たこ焼きはタコ、青ネギ、紅ショウガ、天かすなど。
明石焼きはタコのみです。
●食べ方
ラヂオ焼きはそのままで!生地に入っただしの旨味と牛スジとこんにゃくの甘辛さが口の中で絶妙なハーモニーを奏でます。
たこ焼きはソース、マヨネーズ、青のり、かつお節といったオーソドックスな食べ方から、ソースの代わりにしょうゆ、ポン酢など、食べ方のバリエーションはさまざまですよね。
明石焼きはだし汁に漬けて食べるのが一般的です。アツアツの明石焼きを冷たいだし汁に漬けて食べるのが明石焼きの食べ方というお店もあるそうです。
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