制作と製作の違いとは?作成との使い分けや類語は?アニメや映画はどれを使う?制作・製作の言葉って似ていますよね。制作と製作はどう違うのでしょうか?また、作成とはどのように使い分けるのでしょう?ほかに類義語はあるの?アニメや映画の時はどの言葉を使うの?言葉の違いを解説していきます!
制作と製作の違いはなに?
「せいさく」には「制作」と「製作」の二つの漢字がありますよね。
この二つの使い方を知っていますか?
違いがわからず、もしも間違って使っていたらちょっと恥ずかしい思いをするかも・・!?
まずは、それぞれの字がどんな成り立ちなのか見ていきましょう!!
- 制
制は「未(木の枝)」と「りっとう(刀を表す部首)」からなる漢字です。
木材を整形して新しいものをつくる様子を表したのが「制」という漢字なになりました。 - 製
製は「制」と「衣(襟元の形を表している)」からなる漢字です。
道具を使って衣服を仕立てる様子を表したのが「製」という漢字になりました。
漢字の成り立ちをみると分かるように、制作はオリジナルの作品やアーティスティックな作品などを作ること。
製作は機械や道具を使って品物を作るときに使うという点が異なります!!
作成とはどうやって使い分けるの?ほかに類語はある?
制作や製作と似ている言葉に作成という言葉がありますよね。
それでは、どうやって使い分けたらいいのかを解説します!!
まずは同じように漢字の成り立ちからみていきましょう(^^)
- 成
成は「丁(釘を上から見た形)」と「戉(大きな斧)」からなる漢字です。
意味としては「物事が出来上がる」となります。
このような成り立ちを由来として作成は目的のものを作りあげる行為のことを表すのです。
一般的な使われ方としては、文章を書き上げるときに多く用いられています!!
例文としては「報告書を作成する」などです。
作成の類義語として作製という言葉がありますよね。
作製の意味は、道具を使い物品など作る行為のことです。
また、設計図や図面などを作る際にもこの漢字が使われます!!
製作と作製はほぼ同一の意味があります。
ですが「オリジナル製作」など別の言葉を付けて使う場合には、その都度使い分けが必要です!
アニメや映画にはどの言葉を使う?
アニメ・映画の現場においての「制作」と「製作」の使い分けについて解説します!
それぞれ立場や作品にどのように関わっているかによって、使い分けることが出来ます。
アニメや映画はアート作品に分類されます。
そのため、実際に作品を作る人や会社のことを「制作者」「製作会社」と表します。
また、作品の企画を立てたり製作費を出す映画配給会社、広告代理店、出版社やテレビ局などの著作権をもっている人や会社のことを「製作者」「製作会社」と言います。
上記の理由から、「制作会社」でも製作費を出すことによって「製作者」や「製作会社」となるのです。
一般的にはこのように使い分けられますが作品の分類であったり、業務の区切りが難しかったり、テレビ局等の考え方によっては変わってくるようです。
言葉の使い分けって複雑で難しいですよね。
でも、どんな時にどんな言葉を使うのか理解していることで、より正しい日本語が使える大人になれます!!
言葉を正確に使える、素敵な大人に一歩近づきましょう!!
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