テレコの意味と語源(由来)とは?実は関西弁(方言)?生地や素材にもある?皆さんはテレコって聞いたことありますか?テープレコーダーのことではありません♪テレコの意味と語源(由来)を徹底調査!関西弁なのか、服の生地や素材にも使われるのかなど、今回はテレコについてご紹介します!
テレコの意味と語源(由来)とは?
皆さんは仕事でや日常会話で「テレコ」という言葉に出会ったことありますか?
テレコとは、「互い違い、食い違い、入れ違い、あべこべ」といった意味です。
歌舞伎で二つの違う筋の脚本を一つにまとめ、一幕ごとに交互に進行していくことを「てれこ」と呼んでいました。このような歌舞伎用語が芸人さんの間でも使われるようになり、テレビなどを通じて一般の人たちにも広まりました。
歌舞伎用語では「てれこ」と平仮名表記ですが、現在一般的に「食い違い」「互い違い」などの意味で使われているのは片仮名で「テレコ」と表記されます。
語源については主に下の二つの説があります。
- 「手を加える」という意味の「手(て)入れ(れ)」と「交(こ)互に」を合わせて一部の文字を抜き出し「テレコ」になったという説
- 同じく「手を加える」という意味の「手入れ」に、「かわりばんこ」や「慣れっこ」についているような接尾語の「こ」を付けて、これが変化したものという説
テレコは実は関西弁(方言)?
もともと「テレコ」は関西圏と四国の徳島県で使われていた言葉です。関西の芸人さんたちがテレビ等で使い広まったと考えられています。
ではテレコはどのように使っているのでしょうか。
使い方の例を見ていきましょう!
テレコの使い方
「〇〇くん、靴下がテレコになっとるで」「ほんまや!」
(靴下が左右逆になっているという意味。)
「この絵、テレコやない?」「テレコやないんよ。これでいいらしいわ。」
(絵が上下逆に飾られているという意味)
▼他にも各業界での使い方を紹介します♪
「この荷物、テレコになってる!すぐに関係先に連絡しなきゃ!」
(送り先Aに送るはずの荷物を送り先Bに送ってしまったという意味)
「このマネキンのコーディネート、テレコじゃない?」
(マネキンに着せた服や靴があべこべになっているという意味)
「台本がテレコになってる!」
(台本の台詞や進行手順が入れ替わったり互い違いになっているという意味)
「このページ、テレコよ。急いでなおしてちょうだい!」
(原稿のページの前後が間違っているという意味)
このように運送・物流やファッション、マスコミ、出版業界で、業界用語として用いられている「テレコ」ですが、関西圏や徳島県では日常会話として普段何気なく使われています。
テレコって生地や素材にもあるの?
出典(http://aviver.biz/?pid=94277506)
「互い違い」という意味から、「テレコ」は生地や素材の名前にもなりました。
針を2本に1本抜き取って編んだ編地で、生地の表と裏が互い違いになっているでこぼこした薄地の生地のことです。色は一色ですが、縦縞(ストライプ)のあるように見えます。
Tシャツなどの薄い生地の襟首の部分や、カットソー、タンクトップ、セーターなどによく使われています。
肌触りがよく伸縮性に優れ、身体にピタッとフィットする素材です。
▼方言を『あえて』使う『方言コスプレ』という本がありました!面白いので紹介してみます( ̄ー ̄)bグッ
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