すっとこどっこいの意味とは?語源や使い方も解説!方言やおたんこなすとの違いも!もともとは男性を馬鹿にする言葉だったって知っていましたか?「すっとこどっこい」は全国で通じるけれど、「おたんこなす」は違う??そんなすっとこどっこいの語源(由来)や方言・使い方を解説します!
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「すっとこどっこい」の意味とは?
「すっとこどっこい」ってなんだか楽しい響きだけど、よく考えると悪口ですよね( ;∀;)
でもほかの言葉に比べればなんだかそこまでいやな気持にならない気もします。
「すっとこどっこい」とは一体どんな意味なんでしょうか。
「すっとこどっこい」は裸を意味する「すっとこ」と「どこへ」を意味する「どっこい」を組み合わせた言葉です。
特に「すっとこ」は擦り切れたような着物を着たみっともない男性を馬鹿にする言葉として使われていたんですね。
ということで「すっとこどっこい」は「裸のような格好でどこ行くの?」といった意味を持ち、男性をからかうときに使われていました。
意外にも内面でなく、外側を指してのことばだったんですね。
「すっとこどっこい」の語源は?
「すっとこどっこい」を人に言うだけの言葉だと思っていませんでしたか?
実はほかにも「すっとこどっこい」がつかわれる場面があったのです!
「すっとこどっこい」は江戸の馬鹿囃子と呼ばれる、お祭りでつかわれる囃子詞の一つでもあります。
お祭りでよく聞く「ヨイショ」と同じように使われているなんでびっくりですね。だからなんだかリズムよく聞こえるのでしょうか。
囃子詞
唄の掛け声の部分。唄の調子を整えたり、唄をひきたてたりするために歌詞に添えられる。今は意味が不明になったものが多い。
そしてもう一つは相手を馬鹿にするときに使う言葉です。
馬鹿野郎や間抜けを意味しています。現代ではこちらを使うことのほうが多いですよね。
「すっとこどっこい」ってどういうときに使われるの?
実際には目下に対してなじるときに使われます。
「この間抜け!」となじられるより、なんだか愛嬌がありますね。
一方的になじるのではなく、「もうしょうがないなあ」というような感じも受けます。
自分に対しても「もう~、遅刻しちゃった!このすっとこどっこい!」等使われるときもあります。
また、相手をなじるときや自分に対してだけでなく、たとえば『〇〇のすっとこどっこいのおかげで場が和んだよ!』なんて、いい意味でつかうときもあります。
しかし、今はほとんどそういった意味でつかわれることはないため、うかつに使うと誤解を受けてしまうかもしれないですね。
「すっとこどっこい」って方言?「おたんこなす」との違いって?
「すっとこどっこい」は実は江戸時代から使われていた言葉で、「江戸言葉」の一つです。
「てやんでい!」が代表的な江戸言葉ですね。
江戸っ子らしい、後を引かない潔い言葉だと思いませんか?
江戸言葉ではありますが、全国でつかわれている言葉でもあります。
また似たような言葉に「おたんこなす」がありますが、こちらは間抜けな人やのろまな人をののしる言葉です。
こちらの由来は江戸の新吉原で遊女たちが嫌な客のことを指すときに使っていたそうです。「おたんこ」が出来損ない、「なす」はそのまま茄子を意味し、小さくて短い出来損ないの茄子という意味があります。
江戸の遊女が使っていたという説から、「すっとこどっこい」とは違い、関西地方ではあまりつかわれていないようです。
「おたんこなす」の語源の由来
おたんこなすとは間抜けな人や鈍間(のろま)な人を罵る言葉である。おたんこなすは同義語『おたんちん』からきた言葉で『ちん(男性の生殖器官のこと)』の部分を『小茄子』に例えたという説があるが『おたんちん』の語源自体が定かでないため断定は出来ない。また、おたんこなすは「炭鉱の茄子」の略で、灰をかぶった炭鉱エリアの茄子は売り物にならないことから先述のような意味になったという説もある。こちらも確たる出所がわかっていないため断定は出来ない。
出典:日本語俗語辞書
ちょっと下品だけど、「すっとこどっこい」と同じように、男性の欠点が由来なんですね。
昔の人は、それほどシビアに人のことを観察していたのでしょうか。
ちょっと怖い…。
▼▼「北東北の悪口」を記録・編集した貴重な方言集です。めずらしい内容の本ですし是非ご一読してみたら面白いかもしれません♪雑学としても使えますよね (*´ω`)
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