バターとマーガリンの違いは何?どっちが健康的?代用はできる?バターとマーガリン、名前は違うけれど同じようなものだと思っている人は多いのではないでしょうか?今回はバターとマーガリンの違いについて調べていきます。どっちが健康的なのか、代用はできるのかどうなのかも調査していきましょう!
バターとマーガリンの違いとは?
バターとマーガリンにはどのような違いがあるのでしょうか?
バターの特徴とは?
バターの原料は牛乳になります。
牛乳から分離してできたクリームを練り上げ、固めたものがバターです。
牛乳が原材料のため、バターは乳製品に分類されます。
主成分は動物性脂肪で、ビタミンA、E、Dが多く含まれており、100gのバターを作るには約2リットルの牛乳が必要です。
バターの規格は「乳脂肪分80%以上、水分17%以下、大腸菌群が陰性」と厚生省の乳及び乳製品の成分規格などに関する省令で定められています。
製法による分類で発酵バターと無発酵バターがあり、食塩添加による分類では有塩バターと食塩不使用バターというように分かれています。
マーガリンの特徴とは?
マーガリンの原料は油脂です。油脂には動物性のものと植物性のものがありますが、日本のマーガリンには植物性油脂が使われていることがほとんどです。
精製した油脂に発酵乳、ビタミン類、食塩などを加えて乳化し、練り合せたものがマーガリンとなります。
そして、ビタミンA、Kが多く含まれています。
マーガリンの規格は「油脂含有率80%以上、乳脂肪含有率40%未満、水分17%以下」と定められています。
また油脂含有率80%未満のものをファットスプレッドと呼び、日本で家庭用マーガリンとして発売されているもののほとんどがこのタイプです。
バターとマーガリンの主な違いとは?
バターは牛乳、マーガリンは植物性油脂からできており、全く異なるものになります。
ちなみにカロリーについて比較してみると、バターもマーガリンも100gあたり750カロリー前後とほぼ変わりがないようです。
健康に悪いのはどっち?
バターもマーガリンも原料が乳製品と植物性油なら、それほど健康に悪いとは思えませんが、どうなのでしょうか?
答えは、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は健康に害が出る可能性があるということです。
脂質は人間に必要な3代栄養素の一つです。摂りすぎは肥満の原因となりますが、成人で1日に必要なエネルギーの20から30%は脂質からとるのがいいと言われています。
トランス脂肪酸は脂肪酸の一つなのですが、「食品からとる必要のない物」と考えられており、トランス脂肪酸を過剰摂取すると、血液中の悪玉コレステロールが増え、善玉コレステロールが減るという報告があります。
悪玉コレステロールが増えると、心臓疾患、動脈硬化若しくは脳卒中になる危険性が高まるので、トランス脂肪酸は身体に悪いものだといえるでしょう。
代用はできるのか?
バターとマーガリンは互いに代用できるのでしょうか?
マーガリンはバターの代用品として開発されたものなので、どちらの代用品として使用しても問題はありません。
焼き菓子のバターをマーガリンにしてもほとんど同じように焼き上げることができます。
ただ、最初に説明した通り両者は油脂成分が異なっており、バターは動物性でマーガリンは植物性なので、バターの風味が欲しい時はマーガリンでの代用が難しくなります。
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