邯鄲の夢の意味とは?由来(語源)をt超わかりやすい解説で紹介!邯鄲の夢って使わないし、意味がわからない!なんて人はこの記事を読んで見てください。意味から由来(語源)を超わかりやすい解説で紹介しています。邯鄲の夢について知りたい方は、この記事を読めば簡単に理解できます。
邯鄲の夢の意味とは?
邯鄲の夢(かんたんのゆめ)とは、人の世の栄枯盛衰は、はかないものであることのたとえです。
由来(語源)を分かりやすく解説!
邯鄲の夢とは『枕中記(ちんちゅうき)』の故事の一つで、邯鄲の夢以外にも複数の呼び名があり、文化にも広く浸透してきたことから、多数の派生語も存在します。
『別の呼び名、派生語(同義語)』
「黄粱の一炊(こうりょうのいっすい)」「邯鄲の枕(かんたんのまくら)」「邯鄲夢の枕」「一炊の夢」「黄粱の夢」
挙げていけば枚挙に暇がないが、一つの物語から多くの言い回しが派生し、発生したことから、日本の文化や価値観に長い間影響を与えています。
なぜ、こんなにも同義語があるのか、語源から調べていきます。
語源について
まずは、『邯鄲の夢』の『邯鄲』について説明します!
邯鄲(かんたん)とは、中国の戦国時代の趙の都市のことです。
『枕中記』にある、邯鄲にやってきた盧生が夢を見ることで、自身の一生を知り、栄枯盛衰のはかなさを悟る描写から、栄枯盛衰のはかなさを『邯鄲の夢』と言われます。
邯鄲の夢以外にも『邯鄲の枕』『邯鄲夢の枕』『盧生の夢』とも呼ばれています。
また、中国においては粟のことを『黄粱』といい、このことが、粟粥を煮ている間の話であることから『黄粱一炊の夢』『黄粱の夢』『一炊の夢』などとも呼ばれます。
現在ではほとんどの言葉が使われることがなくなっているが、日本文化に多大な影響を与えた言葉です。
また邯鄲の夢を元に作られた物には、能の『邯鄲』や曲芸の『邯鄲夢の枕』を始め、1989年から始まった舞台『夜会』で、中島みゆきが2001年に邯鄲の夢をテーマにした『KAN(邯鄲)TAN』を演じています。
『枕中記』とは?
蘇州呉県(江蘇省蘇州市)の人で、薬を調達する礼部員外郎になった、『沈既済(しんきせい)』による中国・唐代の伝奇小説です。
概要としては、趙の時代に『盧生』という若者が人生の目標も定まらぬまま故郷を離れ、趙の都の邯鄲に赴く。盧生はそこで呂翁という道士(仙人)に出会い、延々と僅かな田畑を持つだけの自らの身の不平を語ると、その道士は夢が叶うという枕を盧生に授けるます。
そして盧生はその枕を使ってみると、みるみる出世し嫁も貰い、時には冤罪で投獄され、名声を求めたことを後悔して自殺しようとしたり、運よく処罰を免れたり、冤罪が晴らされ信義を取り戻ししたりしながら栄旺栄華を極め、国王にも就き賢臣の誉れを恣にするに至る。子や孫にも恵まれ、幸福な生活を送ったが、年齢には勝てず、多くの人々に惜しまれながら眠るように死にます。
ふと目覚めると、実は最初に呂翁という道士に出会った当日であり、寝る前に火に掛けた粟粥がまだ煮上がってさえいない、全ては夢であり束の間の出来事であったのです。
盧生は枕元に居た呂翁に「人生の栄枯盛衰全てを見ました。先生は私の欲を払ってくださった」と丁寧に礼を言い、故郷へ帰っていくことになります。
それによって、盧生は人生の儚さを悟った、という話です。
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