恣意的の意味とは?誤用に要注意?英語表記や使い方を簡単に説明!恣意的って使わないけどどんな意味なの?そんな方もいると思います。実際、日常会話では恣意的なんて使いませんしね!そこで、どんな風に使われているのか、英語表記から、恣意的の使い方、誤用について簡単に紹介していきます。
恣意的の意味とは?
恣意的とは『自分勝手に』『思うがままに』『偶然的に』『場当たり的に』といった意味の形容動詞です。
また、恣意は古代中国から既に『作為』『故意』という意味で使われていて、現代では『恣(ほしいまま)』『好き勝手な心、考え』という意味でも用いられています。
恣意的の英語表記は?
『恣意的』を英語表記すると『Arbitrariness』となります。
「恣意的な」というように表現したい場合は『arbitrary』になります。
「恣意的に」というように表現したい場合は『arbitrarily』になります。
誤用に要注意?
恣意的は『自分勝手に』という意味で使われますが、同じように文章に用いると、間違っている場合がとても多いです。
例えば『食事の時間が近いのに、自分勝手におやつを食べた。』を『食事の時間が近いのに、恣意的におやつを食べた。』と、恣意的に変えてみましたが、これは典型的な間違いです。
この場合は『自分勝手に』が正しく、恣意的とはいえるのは、論理的に必然性のない場合に使われます。
似てるけど違う意味の類語にも注意?
『似た意味を持つ類語』
『意図的』
意図的とは、はっきりとした目的があること、という意味。
『偶発的』
偶発的とは、偶然、または思いがけず(意識しないうち)に起こること、という意味
論理的に必然性がなく、目的の無い、自主的に行う恣意的と、はっきりとした目的がある意図的と、偶然思いかけず起こる偶発的とではまったく意味が異なります。
恣意的の使い方を簡単に説明!
恣意的は日常会話では使う機会の少ない言葉ですが、ビジネスシーンやメール、書類などで使うことがわりとあります。
この言葉は、間違えると相手に誤解を与えたり、失礼にあたることもあるかもしれない言葉です。
なぜなら、『勝手気まま』という意味をそのまま捉えていたり、限りなく作為的に近い解釈をしていたりと、人によって捉え方が違うからです。
ここからは、そんな捉えずらい恣意的を使った、いくつかの例文を紹介していきます。
『恣意的を使った例文』
・上司の恣意的な判断で、プロジェクトがなかなか進まない。
・それは恣意的なプロセスで、本来の戦略にはない。
・会議で議長が恣意的な決定をするのは問題を生む恐れがある。
・恣意的なニュース報道には終わりがないように思える。
・テレビ局は憲法改正を進める政権に配慮して、憲法に関する部分を恣意的に削除して放送していると批判された
例文でも分かるように、ただ『勝手気まま』『自分勝手に』という意味では自分勝手は使われておらず、結果として悪いことが起こったときに使われる傾向もあります。
その行動に『論理的に行動しなくてはならない』『自分勝手な解釈をしてはならない』と、他者や社会との関係性が含まれている場合に使う言葉です。
最後に、上記でも書きましたが、人によって捉え方が違い、間違った伝わり方をしてしまうことがあるので注意が必要になりますので、なるべく別の言葉を使うのが無難といえます。
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