andante(アンダンテ)の意味は?発祥はイタリア語?どんなテンポ?ピアノ楽譜でよく見るアンダンテってどんな速さ?同じアンダンテでも曲や演奏家によってテンポが違うの!?イタリアでは普段、音楽と関係ない意味で使われているってほんと?明日から使える雑学をご紹介!
もぉ、ぬまくんたら。アンダンテは楽譜に書いてある音楽用語よ。食べられないにゃん。
あたしが詳しく教えてあげる♪
589
529
andante(アンダンテ)の意味は?どんなテンポ?
「andante(アンダンテ)」は速度を表す音楽用語で、「歩くような速さで」という意味の言葉です。
メトロノームでは♩=63~76
つまり、1分間に四分音符が63~76個入るくらいの速さなんですね~。
なるほど~。でも、歩く速さってすごく曖昧だね。
人によっても、気分によっても変わっちゃうんじゃない?
ぬまくん、いいところに目をつけたにゃん!
アンダンテの速さは、曲や演奏家によって異なるにゃん。
実はアンダンテに限らず、
速さを表す音楽用語は、速度を厳密に指定しているものじゃないんです。
アンダンテも♩=63~76が目安とされていますが、曲の解釈によって…
もっと速く演奏されることもあれば、もっと遅く演奏されることもあるんです!
他にも、
- adagio(アダージョ)=遅く
- allegro(アレグロ)=速く
など楽譜には色々な速度標語がでてきますが…
これらは速度を表すというよりも、曲の雰囲気やムードを表しているんですね(*‘ω‘*)
だから、同じ「遅い」を意味するlento(レント)とadagio(アダージョ)では、どちらの方が速いのか、辞書によって定義が異なっています。
驚きですね∑o(*’o’*)o
ちなみに、アンダンテの雰囲気は…?
「しっかりした足取りで一歩一歩着実に進んで行くような感じ」。
なんだか前向きで、安心したイメージが持てますね(^^)
アンダンテで有名な曲といえば、こんなものがあります。
- 乙女の祈り(パダジェフスカ)
- ノクターン第2番(ショパン)
きっとどこかで耳にしたことのある曲だと思うので、ぜひチェックしてみてください♪
andante(アンダンテ)に似た音楽用語にandantino(アンダンティーノ)があります。
語尾の「-ino」は小さいという意味があるのですが、小さいアンダンテ=アンダンティーノは、アンダンテより遅い?速い?どちらでしょうか?
…正解は、アンダンテよりやや速いでした。
言葉ってなんとも難しいですね(^_^;)
andante(アンダンテ)はイタリア語?現地では使い方が違うってほんと?
andante(アンダンテ)はイタリア語で、andare(行く、歩く)の形容詞。
散歩をする、ぶらぶらするという言葉に由来しています。
実はアンダンテだけでなく、フォルテ、ピアノ、クレッシェンドなど…
みなさんが知っている音楽用語のほとんどはイタリア語なんです!
なぜイタリア語が使われているのかというと、
- 五線譜が生まれたのが17世紀のイタリアだった。
- 作曲家や演奏家はいろいろな国から生まれたが、多くが教会の関係者で、教会ではイタリア語が主流だった。
と言われています。
音楽と歴史は深くつながっているんですね!
ちなみに、今のイタリアでは…
andante(アンダンテ)は「歩くような速さで」と違う意味で使われることが多いんです。
- 昨日観た映画はそこそこだった(Il film di ieri era un po’ andante.)
- 彼は数学があまりよくできない(Lui e andante in matematica.)
のように「可もなく不可もなく、そこそこ」という用法がメインなんですね!
この間イタリアでタクシーに乗ったんだけど、すごくスピードが出てたから、lento(レント)=ゆっくりと言ったら、速度を落としてくれたにゃん。
イタリア人にはそれだけ、音楽が身近な存在なんだね~。
くろちゃん、グローバルだね・・・!かっこよくて見習いたいわん。
これからも色々教えてね(●´ω`●)
621
669