più(ピウ)の音楽用語の意味は?mossoやlento・fと組み合わせるの?楽譜で度々見かけるpiùの言葉の意味、知ってましたか?語源から、反対の意味を持つ言葉、音楽用語以外の使い方まで解説!mossoやlento・fと組み合わせるのか、わかりやすく紹介します!
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Contents
più(ピウ)の意味とは?
più(ピウ)って何語?
ドイツ語?フランス語?はたまたポルトガル語?
みなさんの予想は何語ですか?
正解は…イタリア語なんです!
音楽で使われている用語の多くはイタリア語ですが、これもその内のひとつなんです。
でもこれは音楽用語としてだけじゃなくて、イタリア語で日常とってもよく使われている言葉なんですよ!
どんな意味があるのか、どこからきた言葉なのか、一緒に見ていきましょう!
più(ピウ)の意味と語源
これは比較の時に使う言葉なので、それだけで何かひとつの意味を表すものじゃありません。
なので、音楽用語として楽譜などで見たことがある方も、più mosso(ピウ モッソ)とか、他の言葉と合わせて書かれていたはずです(^^)
日本語にした時の、「AさんはBさんより背が高い」や「英語はフランス語より簡単だ」などの文の「より〜だ」の部分をpiù(ピウ)が表しているんですね。
ちなみにこのpiù(ピウ)は優等比較と言って、「よりプラス」の意味を表す言葉なんです。
これは語源を知ったら、納得してもらえると思うのですが、
più(ピウ)はラテン語のplus(プラス)「より多く・さらに」からきているんです!
だからpiù+形容詞という感じで、何かにプラスの意味を加える言葉なんですね。
音楽用語のpiù(ピウ)!mossoやlento・fと組み合わせるの?
それまでより速く:più mosso (mosso:動きのある・速い)
più allegro (allegro:軽快に・速く)
più animato (animato:生き生きと速く)
più tosto (tosto:すぐに)
それまでより緩やかに:più lento
それまでより強く:più forte
などがあります。
「少し」という意味のpoco(ポコ)を足して、
poco più mosso:今までより少し速く などということもできます。
もう一度言いますが、più(ピウ)だけでは「より…何⁉︎」となってしまい、使えないので気をつけましょう(笑)
また、反対の言葉としてmeno(メノ)があり、
それまでより遅く:meno mosso
それまでより 弱く:meno forte
という用語もよく出てきます。
menoもpiùと同じく単体で使うことはできません(´×ω×`)
più(ピウ)の使い方
più(ピウ)を使ったフレーズ
イタリア語でも同様、このpiùはよく使います!
”più+形容詞+di”が基本的な形で、英語でいうところの”形容詞er+than”です!
Il ramen è più buona di soba.
(ラーメンはそばより美味しいです。)
Ken è più alto di Hiro.
(ケンはヒロより背が高いです。)
Oggi è più freddo di ieri.
(今日は昨日より寒いです。)
といった感じです。
また、piùの前に定冠詞というのをつけると「~で一番…だ」という最上級を表すこともできます。
文法的な話はややこしいので、例文をひとつだけ載せますね!
Il monte Fuji è il più alto del Giappone.
(富士山は日本で一番高いです。)
ぜひイタリア人の友達に富士山を教えてあげてください。(笑)
più(ピウ)の反対meno(メノ)について
これはラテン語のminus(ミノス)「より少ない」が語源で、形容詞と一緒に使うことで「より~じゃない」となります。
気がついた方も多いと思いますが、piùの語源がplus(ラテン語)で、これは英語のplus「プラス」の語源でもあります。
menoの語源はminus(ラテン語)で、これは英語のminus「マイナス」の語源でもあります。
日本語にはない表現の仕方なので、不思議な感じがしますが、マイナスと考えてもらえばOKです。
Il bus è meno veloce del treno.
(バスは電車より(速くない)遅い。)
▼こちらの本、普段何気なく使っている音楽記号や言葉の由来・エピソードを趣味の本、知的興味の本として気軽に読めるよう書かれています。音楽の学習・指導にも役立ちますよ♪オススメです♪
piùの意味、バッチリ覚えたわん!早速イタリア人の友達を作りに行くわん!
言葉は覚えたら使ってみるのが一番にゃん!ピアノもイタリア人の友達作りも頑張るのよ、ぬまくん。
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