フラン(flan)の意味とは?発祥はフランス語?どんなお菓子か解説!最近よく耳にするお菓子フラン(flan)の意味とは?発祥はフランス語なの?フランスの他にスペインやメキシコにも同じ名前のお菓子がある!?フラン(flan)がどんなお菓子なのか、詳しく解説します!!
フラン(flan)の意味とは?
フラン(flan)は卵・牛乳・砂糖を基本的な材料として作るお菓子の名前です。
この名前のお菓子はフランスのほかスペインやメキシコでもよく作られていますが、国によって材料の配合や加える材料に違いがあります。
ではフランはどこの国が発祥なのでしょうか?
フラン(flan)の歴史を掘り下げてみましょう(*^^*)
フラン(flan)発祥の地はヨーロッパ、時代はローマ時代まで遡ります。
家畜として鶏が飼われるようになりました。
そこでローマ人は、ギリシャ人の牛乳と鶏卵を混ぜて煮る調理法を真似た食べ物を思いつきます。
これがフラン(flan)の起源となるティロパティナム(Tyropatinam)で、材料は卵・牛乳・はちみつ・黒コショウです。
カスタードのような見た目で、ローマ時代が終わっても変わらず作られていました。
中世時代には「平たいケーキ」の意味がある「フラド(flado)」という名前で親しまれるようになります。
その後もスペインとフランスで親しまれ続け、それぞれで独自のフランとなりました。
- フランスのフラン
…タルト生地に硬めのカスタードクリームを流し込み焼きます。
主にパン屋や洋菓子店で売られています。 - スペインのフラン
…材料を蒸して作りカラメルソースをのせた、いわゆるカスタードプリンです。
スペインのフラン(flan)は航海時代にアメリカ大陸へと渡り、特にメキシコで浸透しました。
現在でもメキシコで親しまれています(^^♪
フラン(flan)の発祥はフランス語?
スペインではフラン(flan)はプリンのことを言います。
これはフランがスペインから渡ったメキシコやアメリカでも同じで、市販のプリンにもフラン(flan)と書かれています。
しかしフランスではプリンはクレームカラメル(crème caramel)と呼ばれています。
フランスではフラン(flan)は基本的に「カスタードをタルト生地に流し込み焼いたもの」のことを言います。
綴りや読み方、基本の材料、発祥とされる地域も同じですが、違う食べ物です。
なぜでしょうか?
先ほども書いたフランの起源となるフラド(flado)、これはラテン語です。
このラテン語は、スペイン語やフランス語、イタリア語などの起源となる言語でもあります。
つまり同じフラドがフランス、そしてスペインで独自の作り方になり、さらにフラドはそれぞれの国の言葉へと変わり、その名前で呼ばれるようになったと考えられます。
フランスではフラドは昔のフランス語「flaon」を経て現在のフラン(flan)へと名前が変わっています。
スペイン語もフランス語も元の言葉は同じ、起源の食べ物も同じとなると、見た目や調理方法が違っても同じ名前であることに納得できますね。
スペインとフランスのフラン(flan)はどこが違う?
フランス・スペインそれぞれの国で作られるフラン(flan)はどんなお菓子なのでしょうか?
素朴な甘さで、フランス人にとても親しまれています。
甘くないタルト生地やパイ生地をタルト型に入れ、そこへカスタードを流し込みます。
カスタードの基本的な材料は
- 卵
- 牛乳
- 砂糖
- コーンスターチ(または薄力粉)
これらを加熱しながら練り合わせ、タルト生地に流し込んで焼いて出来上がり。
見た目はまるでベイクドチーズケーキです。
コーンスターチが入っているため、食感はもっちりとしていて弾力があり、プリンよりしっかりめ。
お店や家庭によってカスタードの硬さに違いがあります。
日本で作られるカスタードプリンによく似ていますが、スペインのフラン(flan)の方が硬めで甘さも強いです。
材料は
- 卵
- 牛乳
- コンデンスミルク
- エバミルク
- 砂糖(カラメルソース用)
カラメルソースを器に入れ、そこへプリン生地を流し入れて蒸し焼きにします。
日本のカスタードプリンも同じように作られますね。
甘いプリン生地とほろ苦いカラメルソースがマッチした味です。
メキシコのフラン(flan)も同じように作られており、とても甘いです。
みなさんはどちらのフラン(flan)を食べてみたいですか?(*^^*)
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