アタッチメントの意味とは?保育/心理学/看護での使い方は?子どもと接するときに必要と言われるアタッチメント。アタッチメントの意味とは?なぜアタッチメントは必要とされているの?もともとは心理学で使われていた言葉だった!?保育/心理学/看護での使い方も合わせて調査しました!
アタッチメントの意味とは?
アタッチメントと聞くと、どんな意味を連想しますか?
日常生活やビジネスシーンで耳にしたことがあると思いますが、アタッチメント(attachment)にはいくつかの意味があります。
- 付属・付属品または添付
機械や器具に付属する部品などをアタッチメントのことをアタッチメントと言います。掃除機に付属するブラシなどがこの意味に当たります。またメールに添付したファイルもビジネスシーンではアタッチメントと呼びます。 - 差し押さえ
法律文書で「差し押さえ」は英語でアタッチメントと書かれます。例えば「差し押さえ命令」は「attachment order」となります。 - 愛着・愛情
心理学や幼児保育などで使われるアタッチメントは、この意味で使われています。
今回は③のアタッチメントの意味について詳しく調査してみました!
保育/心理学/看護におけるアタッチメント
0~5歳の乳幼児期の子どもにとって大切な「愛着の絆」のことをアタッチメントと言います。
親や保育者など特定の養育者との間に築かれるもので、身体面および精神面に大きな影響を与えます。
年齢に合わせたアタッチメントが安定して形成されることが、脳の正常な発達に欠かせないということが最近の研究でもわかってきました。
例えば
- 不安で泣いているときに抱っこしてもらう
- お腹が空いたら食事を与えてもらう
- 嬉しい時に一緒に喜んでもらう、悲しい気持ちを理解してもらうなど気持ちの共有
などのように本能による身体的・精神的な変化を繰り返し受け入れてもらうことがアタッチメントの形成へ繋がります。
特に赤ちゃんは不快感や不安感、空腹感などを泣くことでしか表現できません。
無条件に受け入れてもらえることで安心感が生まれ、同時にその養育者に対する信頼感も生まれます。
心理学との関係は?
アタッチメントはもともと心理学で使われ始めました。
心理学者ジョン・ボウルビィが提唱した理論で愛着理論(アタッチメントセオリー)と呼ばれ、自分が安全であるという感覚を得るために、特定の人物との親密さを深めるための行動について唱えるものです。
愛着行動
ストレス環境に置かれたときに、特定の人物に向けて親密性を深めるために取る行動のこと。
この愛着行動には泣く、笑うのほかに後追いや抱きつきなどが含まれます。
赤ちゃんが親の後を付いていこうとしたり、抱きつこうとする様子を想像するとわかりやすいですね(*^^*)
この愛着行動を受け入れてもらえることで、そこが自分にとって信頼・安心できる場所=安全基地であると認識でき、アタッチメントが形成されます。
そしてこれがのちに他者への信頼感や社会への適応などにつながります。
保育・看護との関係は?
アタッチメントの役割を担えるのは特定の少ない人数に限られますが、それが親だけというわけではありません。
例えば保育所に預けた場合、保育者もアタッチメントを形成する相手であると言われているからです。
特定の保育者に抱っこしてもらう、食事を食べさせてもらうなどの行為もアタッチメントの対象と言えます。
また、親とのアタッチメント形成が難しい場合もあります。
仮に病院の児童精神科に入院した場合、一番身近な存在は看護師です。
退院するまでの間のアタッチメントの対象となるため、様々な面での関わりが重要視されています。
また児童養護施設などで生活している場合も一番身近なのは育成・指導する職員であるように、アタッチメントの形成は親と子だけでなく様々な場合があるとわかります。
アタッチメントについては現在も研究が行われているそうで、これから更に重要なことが発見されるかもしれませんね(*^^*)
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