トレードオフの意味とは?ビジネス・経済学での使い方は?生物に関係?トレードオフという言葉の意味や使い方をご存知でしょうか?トレードオフはビジネスや経済学の用語として使われていいますので解説します!また生物とも関係ある言葉でもありますのでどういう関係があるのか等も説明します!
トレードオフの意味とは?
トレードオフという言葉、皆さん一度は聞いたことあろうかと思います。
聞いたことはあっても意味がわからないままそのまま聞き流してしまった方もいるでしょう。
また何とか意味を読みとろうとして「トレードは交換のことだからそれがオフとなると…」なんて頑張った経験がおありの方もいるかもしれません。
今回はそんな「トレードオフ」の意味や使い方を解説していきます!
「両立できない関係」
トレードオフの意味は「両立できない関係」です。
基本的には、2つの物事があって、ひとつを尊重するともう片方は選べないという関係を指しています。
「トレードオフ」は英語では「trade-off」と表記します。
交換を意味する「trede」に、ネガティブな状況を示す「off」がくっついてます。
つまり「交換できない」→「両立できない」と意味が変化していったのです。
この「トレードオフ」ですが、数学的な言い方をすれば「反比例を示している」といえます。
反比例とは、2つの物事において、片方が増えればもう片方が減るという関係が成り立っているということです。
例えば、八百屋でリンゴを買う際、リンゴの対価としてお金を払いますね。
この時、リンゴの買主からみると、お金が減ってリンゴが増えたので、リンゴとお金は反比例、つまり「トレードオフ」の関係だといえます。
トレードオフのビジネス・経済学での使い方は?
「トレードオフ」の基本的な意味が分かったところで、具体的な場面での「トレードオフ」の使い方をみていきましょう!
トレードオフとビジネス
ビジネスの場面では、多くのモノが「トレードオフ」の関係にあります。
例えば
- 品質とコスト
- 機能性とデザイン性
- 軽量化と性能
などです。
トレードオフの関係となったもののどちらを選択するかは、経営者などのお偉いさんの判断による場合が多いでしょう。
ビジネスで「トレードオフ」を使う場合の例文を作成しましたのでご覧ください!
- 品質と人件費とはトレードオフの関係にあるが、長い目で見れば品質重視にしたほうが商品が売れるようになって会社の利益になるのでは?
トレードオフと経済学
「トレードオフ」は経済学でも重要な用語です。
経済学でトレードオフの関係といえば代表的なもので、「フィリップス曲線」があります。
「フィリップス曲線」では「経済政策で失業率を下げようとすると物価が上昇し、逆に物価の安定を図ろうとすると失業率が上がる」【通称:ジレンマの関係】を示しています。
物価と失業率は、経済学では「トレードオフ」の関係なのです。
トレードオフは生物に関係?
「トレードオフ」は生物とも関係の深い言葉です。
というのも生物の世界には「トレードオフ」の関係がかなり多いのです。
例えば、卵の大きさひとつとっても、大きな卵をひとつ産んで襲われるリスクを少なくし生存率を上げるか、小さな卵を大量に産んで襲われるリスクが上昇したとしても生存率を上げるかという「トレードオフ」の関係があります。
生きるか死ぬかの世界なので、生物の世界で出てくる「トレードオフ」の関係は命懸けです。
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