布石の意味とは?類語や使い方/例文は?伏線との違いや語源も調査!布石の意味とは?布石の類語はあるの?布石の語源は囲碁用語!?布石は打つもの?それとも投げるもの?布石の使い方を例文で紹介!布石と伏線の違いも調査!将来への布石を打つために布石の使い方をマスターしよう!
布石の意味や類語は?
「布石」は、政治・経済を中心に、一般でも使われていますね。
日常用語というより、ビジネス用語かもしれません。
「今後の昇進の布石になるように、ここは印象を良くしておこう」
「将来政界入りをするために、布石を打っておいた」
のように使いますが、どういう意味なのでしょうか(゚ー゚;A?
今日は、「布石」について解説していきます(*´▽`*)
①碁で、対局の初めの段階における石の並べ方。
囲碁で、序盤に全局的な構想に立って石を置くこと。
②将来に備えて配置しておくこと。
将来のためにあらかじめ整えておく手はず。
防止策、対策、予防策、措置、
手を打つ、対処、手立て、
手を回す、対応、先手
などが挙げられます。
今後の展開を読んで先回りした一手を打つのは、ビジネスシーンでは大事ですね。
布石(ぬのいし)と読むと?
布石は「ぬのいし」とも読みます。
その場合は、建築用語の別の意味になります。
①道に沿うなどして、土台下などに長く敷いた石
②布石敷として用いる石
布石の語源を調査!
布石の語源は囲碁用語で、「囲碁の序盤戦での要所要所への石の配置」のことです。
「石」は「碁石」のこと。
「布」は「敷く、配置する」のこと。
「布石」は、漢字の通り「石を布く(いしをしく)」で、「囲碁の盤上に石を配置していく」という意味です。
昔は、1局の碁を序盤・中盤・終盤の3段階に分けて、「石立・分れ・固め」と呼んでいました。
布石はその石立(いしだて)にあたり、起手から中盤戦が展開するところまでを指します。
手数は一定しませんが、40手から50手程度が普通です。
つまり布石は、これからどういう構想を持って打ち進めていくかの作戦を表す、いわば土台作りの段階です。
今では、布石は「序盤戦での打ち方(勝負の土台作り)」という意味で、色々な場面で広く使われます。
布石は、囲碁用語の意味が転じた言葉だったんですね!
布石の使い方(例文)は?
「布石」は、「将来のための準備」という意味でしたね。
布石は囲碁から来ているので、「布石を打つ」の言い回しで使われることが多いです。
①囲碁で、序盤に全体の局面を見据えて石を打つこと
②転じて、将来を見越して、あらかじめ手段を講じておくこと
では、さっそく布石の使い方を見ていきましょう!
「志望校に合格するために早めに布石を打つ」
「このことは後の同盟結成への布石となった」
「それは今後の布石となる出来事だった」
「独立起業できるよう、今のうちに布石を打っておいた」
「この投資は、次期社長になるための布石だ」
「ここ一番という勝負所へ向けた布石だったのだ」
「つらい経験は将来への布石となるだろう」
布石とは、勝利を手に入れたい!成功したい!というときに前もって打つものなんですね!
布石を投じるは誤用
「布石を投じる」と使われる場合があります。
「一石を投じる」という慣用句があるため、混同されやすいです。
囲碁の碁石は投げるものではありません!!
なので、「布石を投じる」は間違った使い方になります。
ちなみに、囲碁・将棋では、「終局にならないうちに負けが明らかになったとき、自分の持っている石または駒を盤上に置き負けを認めること」を「投了」と言います。
「布石を投げる」という表現は「負け」のイメージなのです。
布石と伏線の違いは?
「新しいビジネスを成功させるために布石を打つ」
「伏線が張りめぐらされたミステリー小説を読んだ」
布石と伏線は、どちらも今後の展開のために今何かをするというイメージですね。
まず、伏線の意味からみていきましょう。
あとで述べることのためにあらかじめほのめかしておく、話の筋。
小説などで、後の展開に備えてそれに関連する事柄をほのめかしておくこと。
伏線は、事件が起こったり、事件が解決したりしたときに、「あれはこのことだったのか!」と後から分かる内容のことです。
物語(小説・ドラマ・マンガなど)では、初期に伏線を張る、終盤に伏線を回収すると使います。
初期からラストの構想が練られているストーリーは読んでいて特に面白いです。
よく推理小説やサスペンスドラマの感想で「あの場面の巧妙な伏線には感心した」と書かれていますね。
布石と伏線の違いは以下のようになります。
布石:将来に計画通り物事を進めるための準備。事業やプランに使う。
伏線:この先の展開の予告をほのめかすもの。物語のみに使う。
布石について、いかがでしたか?
未来のために布石を打てるよう行動してみましょう!
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