焦燥感の意味とは?類語/読み方/使い方(例文)は?原因や対処法も!焦燥感と聞けば焦りをイメージしますが、その本当の意味は何なのでしょうか?読み方は勿論、類語を挙げて分かりやすく説明し、使い方を紹介することでより理解を深めていきましょう。原因や対処法なども紹介していきますね。
焦燥感の意味
焦燥感とは漢字からするとなんだか焦っているのかなー?と予測がつきますが、その読み方と意味を説明していきますね。
「焦燥感」をひらがなで書くと「しょうそうかん」になります。
そんな焦燥感というものを簡単に表すと「焦りを感じてイライラしてしまう気持ち」と言えば分かりやすいのではないでしょうか?
各漢字を分解して考えていきましょう。
「焦」は最初にも述べたように「焦る、苛立つ」という意味を持ち、
「燥」は「躁」から変形して生まれた漢字で「落ち着かない」という意味を持ちます。
常用漢字ではない「躁」の代用として「燥」が使われているのですが、意味からすると「騒がしく落ち着かない」の方が近いです。
焦燥感の類語
焦って落ち着かない感情が焦燥感だということが分かったところで、それに近い言葉はあるのでしょうか?焦燥感の類語を紹介していきます。
切迫感:期限若しくは危機が差し迫っていて緊張している心持ち。
圧迫感:強く押さえつけられている感じ、大きく迫られ威圧されている感じ。
苛立ち:思うようにならずイライラする気持ち。
切羽詰まる:物事が迫り、うまく切り抜けることができない様。
焦燥感の使い方
類語を知って焦燥感の意味を更に理解したところで、実際にはどのような場面で使われるのでしょうか。
苛まれる・駆られる・抑える・煽る・募る
この5つが一般的な焦燥感の使い回しになってくるのではないでしょうか。
その詳しい使い方は
「重要な仕事を任されたが、期限内に仕上げることができるか不安で焦燥感に駆られる」
「どうしようもない焦燥感に苛まれ、何も手につかない」
「明日の会議で使われる資料の作成が捗らず、焦燥感だけが募っていく」
こんな感じになります。
気持ちが落ち着かずじっとしていられないほどに焦りや苛立ちを覚えた場合に「焦燥感」を使うことができます。
例えば待ち合わせ場所や時間を勘違いして遅刻しそうな時に感じるような少しの焦りは焦燥感にはなり得ません。
焦燥感の原因
では、なぜ人は焦燥感を感じてしまうのでしょうか?その原因を調べてみました。
①時間がない
時間というのは焦燥感と深いかかわりがありそうです。
嫌なことが近づいてくることより、仕事の期日が差し迫っている場合の方がより焦燥感を感じえます。
時間がないという状況は焦燥感を煽るのには十分です。
②余裕がない
心に余裕があると少し差し迫っている状況でも「なんとかなるだろう」という前向きな気持ちを持つことで焦燥感が薄れていくでしょう。
逆に言うと心に余裕がないと何とかなるという気持ちよりも「どうしよう」という気持ちが勝ち、焦燥感が募っていきます。
③ストレス
ストレスは苛立ちと焦りを増幅させ、最終的には焦燥感へと変わっていきます。
少しの出来事が原因ですでに抱えている苛立ちから焦燥感を煽ってしまうことは想像に難くないです。
ストレスとは直接関係がないとしても弱った心では問題に立ち向かうことは難しいです。
普段ではうまくいくことがストレスの所為で上手くいかない、焦燥感が募るのは当たり前でしょう。
④卑屈な性格
卑屈な性格を持つ人は劣等感が強く、完璧主義で周りの目を気にしてしまう傾向にあります。
周りと比べて落ち込んだり、そんな自分を周りの人は見下しているのではないかと疑心暗鬼になったり、本来なら良しとすべき結果にも満足いかず完璧を目指して頑張る。
そうして、人よりも上手くできない焦りや苛立ちから焦燥感を募らせてしまうことがあります。
焦燥感の解決法
色々な原因から焦燥感に苛まれている人がいると分かったところで、その解決法を紹介していきます。
①時間のゆとりを持つ
物事を後回しにし、タイムリミットが迫りイライラしないよう、時間のゆとりを持つことは大切です。
まだ大丈夫だろうと余裕を持っていると、突然期日が早まったとしたら対応が追い付きません。
その上、他の仕事を掛け持ちしている場合はあっちもこっちもとどうしようもない状況に陥ってしまいます。
しかし、時間にゆとりを持ちきちんとしたペースで仕事をこなしていると突然のハプニングにも対応することができます。
②外で深呼吸
深呼吸したところで期日は待ってくれない、なんて思う人もいるかもしれませんが是非とも試していただきたい解決法の一つです。
しっかりと深呼吸をすることにより交感神経の興奮を抑えることができ、緊張状態で上がった血圧を下げることができます。
その上、新鮮な空気を取り入れると頭もすっきりとし、効率的に仕事を終わらすことのできる良いアイディアが浮かぶかもしれません。
③他人と比較しない
他人と比較することはとても大きな焦燥感を生み出します。
卑屈な人は元々の性格なので難しいかもしれませんが、他人と比べたところで自分の仕事のスペースは早くならないし、結果が良くなることもない。
何よりも人と比べると仕事が楽しくなるわけではなく、モチベーション自体が下がってしまいます。
それならば自分のペースで自分ができることをしっかりとこなした方が何倍も効率が上がります。
他人を気にする時間も減り、心に余裕が生まれ、焦燥感も薄れていくでしょう。
④生活を見つめ直す
寝不足や偏った食事にも心の余裕を奪われ、更に部屋が汚いとそれだけで気分が落ち仕事に支障をきたすでしょう。
直接仕事に関わらない事柄でも生活習慣が乱れるとストレスは生まれていきます。
仕事中心の生活を送っているのならば少し自分の時間を作り、好きなことに挑戦してみるのもいいでしょう。
ほっとした時間や楽しめる時間が生まれると心にも余裕ができ、焦燥感も薄れていきます。
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