トルテの意味とは?タルトやザッハトルテとの違いは?英語が語源?トルテという言葉を知っていますか?似たような言葉にタルトやザッハトルテなんていう洋菓子もありますが、それとトルテとはどのような関係がありどのように違うのでしょうか?その語源は英語なのかも調べていきたいと思います。
トルテってなに??
トルテと聞いてピンと意味が分かる人は少ないのではないでしょうか?聞いたことはあるけれどいまいち意味の分からないトルテについて説明します。
「トルテ」というのは切り分けて食べることのできる焼き菓子の一種です。
デコレーションに生クリームやフルーツを用いており、大抵が円の形をしています。
日本人が思い浮かべる一般的なデコレーションケーキがトルテというものです。
トルテって何語??
なんとなくトルテがどんなものか想像できたところで、その発祥はどこなのでしょうか??
カタカナの文字を見ると、何となく英語なのではないかと思ってしまう人も少なくないとは思いますが、トルテは英語ではありません。
「トルテ」とは「Torte」という表記でドイツ語になります。古代ローマ(ラテン語)では丸いお皿状のお菓子を「トールタ(tōrta)」と呼んでおり、これは「捩る、丸める」という「トルクウェーレ(torquēre)」という動詞から派生したものになります。
ラテン系の言語からそのまま引き継がれたトルタですが、古フランス語では「torta」から「tarte」に変化していきました。
因みに、1832年のウィーン会議開催において、当時のオーストラリア宰相メーテルニヒからフランツ・ザッハーに「嘗て誰も食したことのないデザートを」という要望により生まれたのがザッハトルテであり、翌日にはウィーン中で話題となりました。
トルテ、タルト、ザッハトルテの違いって??
トルテが皿の形をした円状の焼き菓子であり、ドイツ発祥のものだと分かったところで、タルトとザッハトルテの違いを説明していきます。
トルテと言うのは最初にも説明しましたが、ドイツ発祥の焼き菓子で、スポンジ生地にフルーツや生クリームなどを挟んだお菓子です。
そしてタルトと言うのはタルト生地、つまりはビスケットのようにサクサクとした生地を使い、その上にフルーツを盛り付けてあるフランス発祥のケーキになります。
ザッハトルテというのも前の項で説明しましたが、基本的にフルーツや生クリームでデコレーションされるトルテにチョコレートをデコレーションしたものがザッハトルテといっても間違いではないでしょう。
つまり、トルテはドイツの洋菓子でスポンジ生地を使用し、ザッハトルテはトルテから派生されたチョコレート味の洋菓子、そしてタルトと言うのはフランス発祥のタルト生地を使った洋菓子になります。
ザッハトルテがトルテにチョコレートをデコレーションしたものですが、普通のチョコレートケーキとの違いは何なのでしょうか?
ザッハトルテはウィーンで生まれた洋菓子で、小麦粉、砂糖、卵、バター、そしてチョコレートなどで作った生地を焼きチョコレート味のバターケーキを作ります。
ここまでは一見して普通のチョコレートケーキと何ら変わらないと思いますが、それをザッハトルテとたらしめるために使われるのが杏子ジャムです。
杏子ジャムを塗った後にチョコレートでデコレーションをするか、生地を上下に切り分け間にジャムを挟むかは人それぞれですが、杏子ジャムを使っていたらそれはチョコレートケーキではなくザッハトルテになるのです。
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