雷/いかずち/稲妻の違いや語源・意味とは?英語表記も調査!かみなり/いかずち/稲妻はどう違うの?雷は神様で精霊で稲の夫?それぞれ意味も語源も異なります!英語で雷の音と光は別の単語!?雷はサンダーじゃないの?英語表記も調査しました!日本語も英語も正しく使い分けよう!
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雷/いかずち/稲妻の違いは?
「かみなり、いかずち、いなずま」
現代では、雷のことをこう呼ぶことが多いですね。
「ごろつき、かんなり、らいさま、なるかみ」
古語や方言では、このような呼び方をすることもあります。
そして、「かみなり」と「いかずち」はどちらも「雷」の字を当てます。
後の項目で解説しますが、語源が異なる二つの言葉が、同じ自然現象を指すのは不思議ですね。
今回は、雷/いかずち/稲妻の違いについて説明していきます!
雷(かみなり)の語源・意味とは?
雲と雲との間、あるいは雲と地上との間の放電によって、光と音を発生する自然現象のこと。
気象庁の定義によると、「雷電(雷鳴および電光)がある状態。電光のみは含まない。」とされています。
「かみなり」は、「神鳴り」が語源です。
昔、雷は神が鳴らすものと信じられていたため「神鳴り」の名で呼ばれていたのです。
「かみなり」は、中世以降に広く使われるようになり、以前は「なるかみ」「いかずち」が一般的でした。
雷(いかずち)の語源・意味とは?
かみなりの別名。
現代仮名遣いでは「いかずち」の表記が正しい。
「いかずち」は「厳つ霊(いかつち)」が語源です。
「いか」は「猛々しい、荒々しい、立派」などを意味する形容詞「厳し(いかし)」から来ています。
「ず(づ)」は助詞の「つ」です。
「ち」は、「みずち(水霊)」や「おろち(大蛇)」の「ち」と同じで、命や霊的な力を持つものを表す言葉です。
雷は、自然現象の中でも特に「恐ろしい神、荒々しい神」として恐れられていたんですね。
稲妻の語源・意味とは?
空中に自然に起こる放電によって生じる光や火花のこと。
また、それが雲に反映したもの。稲光。
現代仮名遣いでは「いなずま」の表記が正しい。
「いなずま」は「稲の夫(つま)」が語源です。
古代では、稲穂の結実時期(旧暦/太陰暦の夏から秋の初めにかけて)に雷雨が多いことから、稲妻が稲を実らせると信じられていました。
「夫(つま)」は、古くは夫婦や恋人がお互いに相手を呼ぶ言葉で、男女関係なく妻も夫も「つま」と言っていました。
現代では、「妻」が「つま」と読むため、「稲妻」になりました。
雷/いかずち/稲妻の違いのまとめ
雷(かみなり):雲と雲との間、あるいは雲と地面の間に起こる放電現象
雷(いかずち):かみなりと同じ
稲妻(いなずま):空中電気の放電によって生じる電光、雷で起こる光
分かりやすく言えば、「雷」が「音」で、「稲妻」が「光」ということです。
語源的にもぴったりですね(*´︶`*)
雷の英語表記も調査!
英語で雷と言えば、サンダーのイメージです。
しかし、英語では、雷の音と光は別の単語なんです。
雷の音(雷鳴):thunder
雷の光(稲妻・稲光):lightning
「雷が木に落ちる」は英語で「Lightning strikes trees」と言い、「thunder」は使いません。
他にも雷に関する英単語を紹介します。
激しい雷雨:thunderstorm
雷電、落雷:thunderbolt
サンダーは、雷のゴロゴロ音の意味しかないんですね!
雷のピカピカは、ライトニングΣ(゚∀゚*)
英語で「昨日の雷、見た?」って聞くときは、間違えないように気をつけましょう!
雷について、いかがでしたか?
言葉の由来を知ると、面白いですね(。>ω<)ノ
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