寸志の意味とは?封筒/のしの書き方は?金額はいくら?目上には志と言う?寸志の意味は?ボーナスとは違うの?寸志の封筒選びやのしの書き方は?寸志は一般的にいくら包めばいいの?目上に寸志は失礼だから志と言う?冠婚葬祭やビジネスシーンでの寸志のマナーを徹底解説します!
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寸志の意味とは?
「寸志」は、大人の付き合いのビジネスシーンやプライベートでよく登場しますね。
新入社員の夏のボーナスや優秀な成績を納めた臨時ボーナスとして渡された人もいるかもしれません。
「本当はボーナスをあげたいんだけど、寸志で我慢して・・・」
「会社の業績が良いので、社員全員に寸志が配られた。」
「冬の賞与が寸志どころか、雀の涙ほどだった・・・」
という会話をした、もしくは聞いたことはありませんか?
今日は、そんな「寸志」について解説していきます!
①少しばかりの志。
自分の気持ちをへりくだっていうことが多い。
②心ばかりの贈り物。心付け。
自分の贈り物やもてなしをへりくだって言う語。
寸志は、「好意でいただくお金」という意味です。
お世話になった方へのお礼や、感謝の気持ちを表すための、「少しばかりの金銭や品物」ということですね。
寸志の金額はいくら?
寸志の金額の相場は、シーンによって違います。
基本的には「千円~一万円」の範囲が適切です。
「ほんの少しの気持ち」なので、相手に気を遣わせるような金額はNGです。
冠婚葬祭の場合は、縁起の悪い数字にならないよう配慮が必要です。
慶弔関連のイベントでは、寸志は大人のマナーとして定着しています。
歓送迎会や送別会、忘年会などの場合
宴会の幹事に対して、上司や先輩からのお礼として渡されることがあります。
欠席する上役からもらうこともありますね。
主賓からは会費を徴収しませんが、代わりに寸志を渡すのが慣例の会社や職場も多いようです。
原則として会費よりも多めに包むのがマナーです。
例えば、会費が5千円なら、1万円か8千円(末広がりの八)を包むとよいでしょう。
結婚式や披露宴などの婚礼の祝儀の場合
受付などを手伝ってくれた友人や、スタッフや関係者へ、新郎新婦からのお礼として渡します。
どれくらいお世話になるかによって金額を決めましょう。
スタッフに渡す場合は、相場は3千円~1万円程度です。
割り切れる偶数は避け、死や苦しむの意味の4千円や9千円は厳禁です。
3千円や5千円、偶数ですが末広がりの8千円がオススメです。
「寸志」と書くと偉そうな感じがするので、「御礼」や「寿」などと書くことが多いようです。
葬儀などの不祝儀の場合
受付を手伝ってくれた方や、スタッフや関係者へ、喪主からのお礼として渡します。
金額の目安としては、3千円~5千円程度が相場になりますが、地域によってまちまちです。
「寸志」と書くとちょっと偉そうなので、表書きは「御礼」や「志」などと書くことが多いようです。
寸志の封筒/熨斗(のし)の書き方は?
寸志を「お金」で渡す場合は、白い封筒に黒く太めの筆記具で「寸志」と表書きをするのが一般的。
寸志を「品物」で渡す場合は、「寸志」と記載された熨斗(のし)をつけます。
歓迎会などの場合
花結びの熨斗袋か、赤棒熨斗袋がいいとされています。
ビジネスシーンなら白封筒でも大丈夫です。
慶事(お祝いごと)の場合
おめでたいことで「寸志」を贈る場合は、紅白の熨斗袋か、花結びの熨斗袋が最適です。
筆や筆ペンなどを使い、濃墨で「寸志」や「お礼」と丁寧に書きましょう。
また、お金は新札を用意し、お札の肖像画が書かれている表面を最初に出る向きにして入れた方がよいです。
弔事(おくやみごと)の場合
葬儀などの手伝いに対して「寸志」を贈る場合は、不祝儀袋か白い封筒に、薄墨で「志」や「お礼」、「心づけ」と書くのが一般的です。
寸志の受け取り方や渡し方のマナーは?
寸志には色々なケースがあるので、対応の仕方や判断に迷うことがあるかもしれません。
そんな時は、寸志は「ちょっとしたお礼」であるという基本に戻り、大げさな対応は必要ないと結論を出しましょう。
寸志の受け取り方
寸志を受け取る場合、遠慮すると相手に不愉快な思いをさせてしまうことがあります。
寸志を頂いたときには、その場でお礼状やお礼の言葉で「ご厚意ありがとうございます」という気持ちをお伝えしましょう。
基本的に、大げさなお返しは不要ですが、後日にお礼の手紙や菓子折りを差し上げるのが正式な礼儀です。
寸志の渡し方
渡すタイミングは、基本的に「行事が始まる前」がベスト。
目立たないようにそっと渡すのがマナーです。
幹事として、目上の人から寸志を頂いたら?
寸志を頂いたときは、「ご厚意ありがとうございます」と感謝を述べてありがたく受け取り、皆さんに報告し、会計の足しにさせて頂きましょう。
その時に、間違っても「〇〇様/部長から寸志を頂きました!」とは言ってはいけません。
封筒に「寸志」と書かれていたとしても、非常に失礼な発言にあたります。
「寸」は「ちょっとだけ」の意味なので、「ちょっとだけ気持ちを頂きました」という意味になってしまいます。
幹事として、寸志を頂いた場合、会の冒頭でその方のお名前を関係者に紹介するのがマナーです。
その時に「寸志」の言葉を使ったり、「金額」に触れたりするのはNGです。
「寸志」は
「ご厚意」、「ご厚志」、「お心遣い」、「御志」
という呼び名に変えて紹介しましょう。
例:「本日は、〇〇様/部長からご厚意を頂いておりますので、披露させて頂きます。」
寸志は目上には志と言う?
寸志は、「目上の立場の人が目下の人に対して、好意で差しだす金品」に使うものです。
「大したものではありませんが・・・」というへりくだった表現のため、目上の人に「寸志」を差し上げるのは失礼に当たります。
目下の人から目上の人に渡す場合は、
「御礼」、「ご挨拶」、「粗品」、「御伺」、「松の葉」、「謝儀」
といった敬意を込めた名称で表現されます。
「志」でも問題ないですが、不幸事を連想する人が多いため避けたほうが無難です。
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