とどのつまりの語源と意味や使い方は?つまるところとの違いは何?普段あまり使わないけど、一度は聞いたことがある「とどのつまり」という言葉。とど?つまり?不思議な言葉ですよね。語源・意味・使い方や「とどのつまり」との違いはあるのでしょうか?一緒に確認していきましょう!
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とどのつまりの語源と意味や使い方は?
「とどのつまり」の「とど」は水族館で見ることのできるアシカやオットセイの仲間であるトドのことではありませんよ(‘ω’)
「とどのつまり」の語源は、魚のボラといわれています。
ボラは成長段階によって呼び名が変わる出世魚で、関西では「ハク」「オボコ」「スバシリ」「イナ」「ボラ」の順に、関東では「オボコ」「イナッコ」「スバシリ」「イナ」「ボラ」の順に成長と共に呼び名を変えていく魚のことです!
ボラがさらに成長すると最終段階である「トド」になります。
トドになると、それ以上大きくなることはなくなり、成長の終わり(詰まり)であることから、「最終的に」「結局」「行き着くところ」「要するに」といった意味で用いられる「とどのつまり」の語源になったと考えられています。
「とどのつまり」を漢字で書くと「鯔の詰まり」となります。鯔(ボラ)と同じ漢字のまま鯔(トド)と読みます。
「とどのつまり」という言葉はどのように使われるのでしょうか?以下にいくつかの例文を紹介します。
・いくつかの成果はあったが、とどのつまり、このプロジェクトは失敗に終わった
・合格できなかったのは、とどのつまり君の努力不足です
・どれだけ良いものでも、とどのつまり売れないなら意味がない
・いろいろな意見を頂いたが、とどのつまり、専門家に任せることになった
残念な結果になった場合や結論に至るまでにいろいろあった総括として「とどのつまり」という言葉を使うことが多いようです。
つまるところとの違いは何?
「とどのつまり」と似たような状況で使う言葉に「つまるところ」があります。
どちらも「最終的に」「結局」「行き着くところ」「要するに」という意味ですが、近年は「とどのつまり」はあまり用いられず、「つまるところ」がより使われているようですよ(´艸`*)
「とどのつまり」「つまるところ」といった言葉は書き言葉においては、より形式的で格式の高いイメージを与えることができるため効果を発揮する場合があります。
会話の中では「とどのつまり」「つまるところ」といった言葉は、前の文や話題を要約したり結論づけたりする言葉のため、相手の話を勝手に引き取ってしまった印象があり失礼にあたる場合があります。
自分の話をまとめる場合でも目上に対しては失礼となるケースがあります。長々と説明をした後に「とどのつまり」「つまるところ」と要点をまとめると、「あなたに分かるように簡潔に言うと」と受け取られませんので注意しましょう。
目上の人に対しては、「とどのつまり」「つまるところ」やそれらに類似する「要は」「つまり」「結局」といった言葉は使わず、別の表現に言い換えるようにしましょう。
とどって魚のボラのことだったんだね。知らなかった~。「とどのつまり」って会話の中で使うと失礼になる場合があるから、あんまり聞いたことがなかったんだね。
くろちゃん教えてくれて、ありがとうわん!
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