治部煮の意味や由来とは?石田三成と関係あるの?献立や作り方(レシピ)も!皆さんは治部煮ってご存知ですか?石川県金沢市の郷土料理で「じぶに」と読みます。今回は治部煮の意味や由来、石田三成との関係性、そして献立や作り方(レシピ)について徹底調査いたします!
治部煮の意味や由来とは?
出典(http://shizenjin.net/hokuriku_food/local-foods/file104.html)
治部煮は鴨肉(または鶏肉や牡蠣)、お麩、しいたけや里いもなどの野菜を、甘い醤油味のだし汁で煮て、薬味にわさびを添えた石川県金沢市の加賀料理の代表的な一品です。
鴨肉に小麦粉や片栗粉などをまぶしてから煮るので、肉の旨味が閉じ込められるとともに、汁にとろみが加わってとろっとした照りのある料理に仕上がります。
そして薬味のわさびが良いアクセントになり全体的に料理の味を引きしめてくれます。
想像しただけでも美味しそう!ご飯によく合いそうですね!
ところで治部煮ってなぜ「治部煮」というのでしょう?鴨が「治部」と呼ばれているから!?
いえいえ、違います!
治部煮の「治部」の由来には諸説あります。
- 豊臣秀吉の兵糧奉行だった岡部治部右衛門(おかべじぶえもん)が朝鮮から持ち込んだことにちなんで呼ばれた。
- 材料を熱した鍋に「じぶじぶ」と煎りつけるようにして作ることから呼ばれた。
- 野生の鴨肉を使うことから、フランス料理の「ジビエ料理」にちなみ、「ジビエ」が「ジブ」と変化した。
このように治部煮の由来や意味についてはいろいろと言われていますが、どれが本当なのか実際のところは分からないそうです。
治部煮は石田三成と関係があるの?
出典(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%94%B0%E4%B8%89%E6%88%90)
由来についていろんな説がある中、治部煮の発祥には石田三成が関係しているという情報もあります!
先ほど治部煮の由来についての説の中でも出てきた豊臣秀吉の一番の家臣として名高い石田三成ですが、豊臣秀吉が関白に就いたことにともない、石田三成は「従五位下治部小輔」という位に就きました。
そして加賀の前田利家が従五位下治部小輔となった石田三成に近江でご馳走のおもてなしを受けたときのこと。
その時に出された鴨肉の煮物がとても美味しかったので、前田利家が加賀に帰って「治部にご馳走になった鴨の煮物と同じようなものを作ってくれ!」と料理人に頼んだことから、治部煮が作られたという説もあるのです。
石田三成のいた近江は琵琶湖に飛来してくる鴨の料理で有名です。
そんな鴨料理で石田三成は前田利家をもてなし、それが金沢での治部煮のルーツになったとしてもおかしくはありませんね♪
治部煮ってどうやって作るの?
出典(http://www.ishikawabunka.jp/culture/resource2.html)
それではご家庭でも簡単にできちゃう治部煮の作り方をご紹介します!
材料
- 鴨肉(なければ鶏むね肉) 200g
- すだれ麩(すだれのようにでこぼこした形の金沢特産の麩。なければ他のお麩を入れてもOK!) 1枚
- 生しいたけ 10枚
- ほうれんそう 少々
- わさび 適量
- 小麦粉 適量
(A)調味料
- だし汁 2カップ
- 醤油 大さじ4
- 砂糖 大さじ1
- 酒、みりん 各大さじ2
作り方
- 鴨肉または鶏むね肉を大きめのそぎ切りにし、小麦粉をたっぷりまぶします。
- すだれ麩は細切りにしてくるっと結び、さっと湯通しをし、ほうれんそうはゆでて3cm程度の長さに切ります。しいたけには飾り包丁を入れます。
- 鍋に(A)の調味料を入れて煮立て、すだれ麩、しいたけを煮て火が通ったらとり出します。次に①を入れて煮てそれぞれお椀に盛ります。
- ③にほうれんそうを添え、煮汁に水溶きした小麦粉を入れ、とろみをつけたらまわしかけ、わさびを添えてできあがりです。
▼ぜひ一度食べてみてください♪
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