利率と利回りの違いとは何?計算方法や金利は?国債の場合は?皆さんは普段、債券について考えたことはありますか?債券とは?利率と利回りの違いは何?気になる計算方法や金利は?国債の場合はどうなの??知らない人も知識を深めよう!今回は債権の利率と利回りについて解説いたします!
利率と利回りの違いとは
さて、皆さんは債券をご存知でしょうか?
【債券とは】
国家・公共団体・銀行・会社などが、事業に必要な資金を借りるために法律に基づいて発行する有価証券。
国債や社債のことを言います。
つまり、投資家は資金が必要な事業などにお金を貸していることになります。
その時に借りたという証拠になるのが「債券」です。
所謂、借用書のようなものですね。
投資家はその債券を手元に置いておくわけです。
この債券は予めお金を返す期限の日が決められています。
皆さんも聞いたごとがある、満期というものですね。
- 満期が来たら全額返さなければなりません。
もちろん借りている訳ですから、その間は利子が発生するんですよ。
その時に、利率や利回りが関係してくるわけです。
そもそも利率や利回りの意味は何でしょうか。
【利率とは】
- 毎年受け取る利息の現金(額面金額)に対する比率
【利回りとは】
- 投資金額に対する利息を含めた年間収益の割合
額面金額とは債券にかいてある金額のことです。
債券は株と同じように自由に売ったり買ったりができます。
券面に書かれた利率は一緒でも、買ったときの値段は変動するので、損益が発生します。
利回りとは、その債権を買ったときの投資額と、最終的に受け取れる利息を含めたお金を計算して年間収益の割合を求めることです。
利率と利回りの計算方法や金利は?
- 債券の利率は『(利息÷額面金額)×100』で求められます。
- 利回りは『(1年当たりの利子+(額面金額ー購入金額)÷期間(年))÷購入金額×100』で求めます。
例えば額面金額100万円で債券を購入した場合
債券の利率の計算
例≫1年後に利息2万円を受け取れる
利率を求める式は『(利息÷額面金額)×100=利率』でしたよね?
これらに金額を当てはめると下記の通り。
(2万÷100万)×100になります。
計算すると利率は『2%』となります。
債券の利回りの計算
例≫5年後の満期で合計10万円の利息を受け取る
利回りは下記の通り。
1年当たりの利子は『10万÷5年=5万』
利回りの計算式は次の通りでした。
(1年当たりの利子+(額面金額ー購入金額)÷期間(年))÷購入金額×100』
式に当て嵌めると・・・?
(5万+(100万-100万)÷5年)÷100万×100
利回りは『5%』になります。
計算は上記の通りですが、債券は変動すると言いましたよね?
例えば額面100万円の債権を95万で購入した場合は利回りはどうなるのでしょうか?
先ほどの利回りの計算の例で考えてみると。
1年当たりの利子は5万円でした。
(5万+(100万-95万)÷5年)÷95万×100となります。
利回りは約6.3%となりました。
1%ほどお得になりますね( *´艸`)
- 計算方法は最終利回りを活用しています。
- 利子についても満期までに定期的に支払われるものとないものがあります。
いい質問ですね~。
原則的に債券は市場金利の動向により日々変動しているんですよ。
- 債券は金利が上昇すれば価格は下がり、金利が低下すれば価格は上がります。
簡単に説明しましょう!
先ほどの解説で、利率2%でしたよね。
満期で受け取れるのは5年で110万円。
この債権を時価売却する時に、市場金利が関係します。
新しい債券を発行すると金利は3%と投資家にとってお得になった場合、前の債権だと2%なので誰も買いませんよね?
新しい債権は5年で115万円になりますから。
その時に新しい債権の利子と古い債権の利子の差額を額面から引いて(債券価格を下げて)売却することができます。
つまり古い債権は95万で売却されるわけです。
国債の利率と利回りは?
日本の国債は表面利率が固定しています。
表面利率とは年間に支払われる利息の割合を示す金利のことです。
利息は年1回、半年ごとの年2回と定期的に支払われるのが一般的です。
国債にも様々な種類がありますが、ここでは利率と利回りについてのみ解説いたします。
国債の場合、利子は『額面金額×表面利率』と決まっています。
つまり利回りは
- 【額面金額 < 購入金額の場合】:利回りは券面利率より低くなる
- 【額面金額 > 購入金額の場合】:利回りは券面利率より高くなる
ということですね。
ネットで個人向け国債の適用利率を見てみました。
固定5年で2019年6月発行分で利率0.05%となっております(゚Д゚;)
めっさ低い!!
5年前の利率0.08%より低くなっていますし(さほど変わらないけど;;)
それでも2006年1月では0.80%もあったようですが・・・。
国債は国の借金でもあります。
もっとも信用できる投資先になりますが、こうも金利が低いと悩みますよね(-_-;)
しかし、この国債の利回りによって、住宅ローンや企業向けのローンなど他の金利は決まります。
これらの金利は国際水準の数%上乗せになるからです。
預金金利にも関係してくるんです。
国の景気にも作用するということですね。
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