一環の意味とは?一貫や一部との違いは何?類語や使い方も解説!一環とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?今回は一環の意味だけではなく、同じ読み方をする一貫や似たような意味を持つ一部との違いについても触れていきたいと思います。そのほかにも類語や使い方の解説もしていきますね。
一環の意味とは?
一環という言葉の意味についてまずは説明していきます。
「一環」という言葉には二つの意味があります。
一つ目は、輪や鎖などの連なっているものの中の一つを表しており、二つ目は、全体の中の一部という意味になります。
一般的に、ビジネスシーンで使われる「一環」は二つ目の「全体の中の一つ」の意味が多いです。
因みに「一環」の読み方は「いっかん」となります。
一環と一貫の違いとは?
一環と一貫読み方は同じですが、二つの言葉に違いはあるのでしょうか?
「一貫」にも意味が二つあり、一つ目は一筋に貫くこと、または一つの考え方ややり方で貫き通すこと、二つ目は「貫」という単位で数えた一つ分、を表現した言葉です。
仕事の一環と一貫した仕事の違いとは?
「仕事の一環」とは、本来の仕事とは違うけれど一つの仕事として扱うこと、「一貫した仕事」とは、その仕事を行うクオリティーなどが均一であることを言います。
「一環」というのは複数あるものの一つ、もしくは全体の中の一つというニュアンスが強い言葉です。
一方、「一貫」とは貫き通すこと、最初から最後まで同じ姿勢で取り組むことを指す言葉になります。
ビジネスシーンで使う場合、「一環」は全体の一部、「一貫」は始めから終わりまで同じという意味で使われます。
一環と一部の違いとは?
では、一環と一部の違いについても触れていきたいと思います。
「一部」とは全体の中のとある部分、つまりは一部分のこと、書物や新聞などのひとまとまりのこと、そして高校、大学などで、夜間部を指す二部に対しての昼間部のこと、と言ったように三つの意味を持つ言葉です。
「一環」と比べるならば一つ目の全体の中のとある部分という意味が一番合っていますね。
「一環」は複数あるものの一つ、もしくは全体の中の一つ、「一部」は一部分のことを指します。
こうしてみてみるとほぼほぼ同じ意味のようですが、「一部」は一部分と言うことで、全体をいくつかに分けたうちの一つと言うことです。
一つと一部分、とても似ていますが、少しだけニュアンスが違ってくることを理解していただけたでしょうか?
一環の類語とは?
では、一環にはどのような類語が当てはまるのでしょうか?
- 一端:一方のはし、かたはし、一部分。
一環の使い方とは?
最後に一環の使い方の説明をして終わろうと思います。
「ボランティアは自分の仕事の一環として、週一回は街のごみ拾いをしている。」
「後輩の指導も仕事の一環として、手を抜くことはしない。」
「趣味の一環としてバンド活動に励んでいる。」
「趣味の一環として絵を描いている。」
「支援事業の一環として、老人ホームの運営をしている。」
「ビジネスでは投資をするのも事業の一環として考えるべきである。」
「この新規事業は会社の中で社員の能力を確かめる一環に過ぎない。」
一環には同音異義語がいくつもあります。しかし、それらを同じ意味と勘違いし、混同することがないように気を付けてください。
知らなかったわん!
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