準ずるの意味とは?順ずるや準拠との違いは何?類語や使い方も調査!準ずるの意味って?準ずるの類語を調査しました!準ずるの使い方を準ずるの意味に準じた例文でご紹介します!順ずるは準ずるの誤用で全然違う意味!?準ずると準拠のニュアンスの違いは何?準ずるを正しく使えるようにしよう!
準ずるの意味や類語は?
「準ずる(じゅんずる)」は日常生活で聞くような身近な言葉ではありませんね。
ビジネスシーンでは、就業規則などで目にするかもしれません。
「準ずる」という言葉は、規定や法律用語でよく使われていて、少し堅苦しい印象です(゚ー゚;A
今日は、「準ずる」について解説していきます(≧▽≦)
「准ずる」「準じる」「准じる」とも書きます。
「准」は「準」の俗字。
①ある根拠や基準に従う・のっとる。
②正規なものにならう・なぞらえる。
英語では、「follow」「be based on」などです。
従う、則る、準拠、倣う、踏襲、など
「準」の語源は、「水平を計る道具のみずもり」を表す漢字で、「なぞらえる、のっとる」という意味です。
ここから、「比べたり計ったりするときに元になる物差し・基準」という意味になりました。
また、「準」や「准」には、「正式なものや基準とするものにならっているけれども、一歩及ばないもの」という使われ方もします。
- 準優勝、準一級、準社員、準会員、準急
- 准教授、准看護師、准将
「準」「准」は、格下、次点も表すんですね(゜ロ゜)
準ずるの使い方を調査!
準ずるには、何かをお手本にして、「お手本と同じ内容・性質を持つ」「似せてはいるがお手本にはかなわない」の二つの意味があります。
文脈によってニュアンスが異なり、「全く同じ」か「少し差がある」か不明瞭な場合もあります。
では、準ずるの使い方を準ずるの意味に準じた例文で見ていきましょう!
「契約社員でも正社員に準じた待遇や扱いが受けられる」
「弊社の製品は〇〇規格に準じるものですので、ご安心ください」
「彼の成績は優勝に準ずるものだった」
「契約違反をした社員の処置は前例に準じて決まる」
「経験年数に準じて、手当を出す」
「パーティには正装に準ずる服装で来てください」
「そのゲームの発売は店舗オープン時間に準ずる」
「その国に断交に準ずる制裁をした」
「受動喫煙とは、室内またはこれに準ずる環境で他人の煙草の煙を吸わされることだ」
準ずるの意味が分かりにくければ、「従う、ならう、のっとる、同等の、次ぐ」に言い換えてみてくださいね。
準ずると順ずるや準拠との違いは何?
準ずる、順ずる、準拠はなんだか似たような意味に見えますね。
どう違うのか調べてみました(゚∀゚*)
準ずると順ずるの違い
「準ずる」と「順ずる」は同じ読み方をする言葉ですね。
しかし、結論から言ってしまうと「準ずる」の意味で「順ずる」を使うのは誤用です!!
確かに、「順」の漢字は「したがう」と読み、さらに「順番」などの熟語から「次ぐ、下になる」というニュアンスがあると思い、「準」と同じように使ってしまうのでしょう。
もし、「契約社員の待遇は正社員に順ずる」と記載されていたら、正社員より契約社員の方が待遇が悪いと認識する方もいます。
誤変換には十分気をつけましょう!
ちなみに、「順ずる」の意味は、「先生の教えや宗教上の教理などを守り、従うこと」です。
これは「順」という漢字が持つ「従う」という意味に由来していて、「教えに従う」という意味になります。
「準ずる=准ずる」ですが、「順ずる」は全然違う意味ですね(゜ロ゜)!
準ずると準拠の違い
それをよりどころとすること。
よりどころとなった標準。
準拠は、「ある事をよりどころにして、それに従う」という意味。
準ずるは、「あるものを基準にして、それにならう」という意味。
準ずるには、「あるものと同様の資格で扱う、ある基準に見合った扱いをする」という意味がありますが、準拠にはありません。
準拠は、準ずるよりも「従う・守る」というニュアンスが強いです。
準ずるについて、いかがでしたか?
準ずるというワードを見たら、何に準じているかよく読んで解釈しましょう!
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