羊頭狗肉の意味とは?由来や使い方を紹介!故事成語/四字熟語どっち?羊頭狗肉という言葉をご存知でしょうか?聞き慣れない言葉だと思います。複雑そうな言葉ですが、意味は結構単純です。故事成語なのか四字熟語なのかも調べていきます。由来や使い方を知って日常会話で使えるようになりましょう!
まず、読み方から分からないわん。
羊頭狗肉の意味とは?
羊頭狗肉、難しそうな言葉ですが、その意味は意外と単純なんです!
「羊頭狗肉」まずこの言葉の読みは「ようとうくにく」となります。
その意味は、見かけは立派だけれど中身がそれに伴っていない、というものです。
簡単に言えば「見掛け倒し」という言葉がしっくりくるでしょう。
見かけだけを気にして内実をごまかしているさま、立派な見かけに対し中身が伴っていないさま、を表す言葉です。
羊頭狗肉の由来とは?
羊頭狗肉にはどのような由来があるのか紹介していきます!
まずは、それぞれの単語の意味を理解してください。
「羊頭」とは「羊の頭」そして「狗肉」とは「狗(いぬ)の肉」を表しています。
この言葉は「羊頭を掲げて狗肉を売る」という言葉を略したものです。
中国の宋時代に書かれた禅書「無門関(むもんかん)」が出典元となります。
店先には羊の頭を掲げてお客さんを店にひきつけるのですが、実際に売りつけるのは狗(犬)の肉ということを意味しています。
看板は上等だったとしても、実際に売られているものが劣悪でごまかしている品物という意味から転じ、見せかけは上等でも中身がそれに伴っていないさまを意味する言葉になりました。
羊頭狗肉は故事成語?四字熟語?どっち?
色々調べてみると、羊頭狗肉を故事成語と説明しているサイトや四字熟語と説明しているサイト、その両方が存在しました。
四つの漢字がくっ付いているので四字熟語という解釈でもいいとは思うのですが、言葉の由来から考えてみましょう。
故事成語というのは故事を元にしてできた言葉のことで、この羊頭狗肉という言葉はまさにそれです。
出典が「無門関」という禅書なので、羊頭狗肉は四字熟語ではなく故事成語となります。
間違えて覚えている人も多いと思うので、羊頭狗肉は故事成語ということも知っておいてください。
羊頭狗肉の使い方とは?
最後に羊頭狗肉をどのように使うのか例文を挙げていこうと思います!
言い回しとしては
- 羊頭狗肉である。
- 羊頭狗肉ぶり。
- 羊頭狗肉もいいところ。
- 羊頭狗肉も甚だしい。
- まさに羊頭狗肉。
- 羊頭狗肉の○○
といった感じで使用されることが多いですね。
羊頭狗肉の意味は、見かけが中身に伴っていない、見掛け倒しということなので、使い方としては、
「彼の羊頭狗肉ぶりに戸惑いを隠せない。」
「彼女の発言と行動を見ていると羊頭狗肉な感じが否めない。」
「写真でしか知らない彼女と会ってみると全くの別人で、羊頭狗肉だった。」
「上司から頼りにしてくれて構わないとは言われたが、彼は頼りになるどころか羊頭狗肉と言った方が相応しい気がする。」
「慎重に商品を選ばないと、羊頭狗肉なものを掴まされそうだ。」
このような感じでしょう。
「羊頭狗肉」とは「見掛け倒し」という意味で、見かけと中身が伴っていない時に使われます。
由来は「羊の頭を掲げて狗の肉を売る」という言葉で、出典は「無門関」という禅書となります。
実は四字熟語というよりも故事成語といった方が正しいです。
使い方としては、「羊頭狗肉である。」「羊頭狗肉も甚だしい。」といった言い回しで使うことができます。
そこにはいろんな事情があったんだろうと思うにゃっ!
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