塞翁が馬の意味とは?由来や使い方を簡単に紹介!ことわざなの?塞翁が馬という言葉を聞いたことがあるでしょうか?その意味、由来を紹介していきたいと思います。難しそうな言葉ですが、その使い方も簡単に説明していきますね。塞翁が馬はことわざなのかどうかも調査していこうと思います!
この言葉も読めない文字があるわん…
今回も読み方から丁寧に説明していこうと思うにゃん!
塞翁が馬の意味とは?
塞翁が馬という言葉を聞いたことがあるでしょうか?その意味について説明していきます。
「塞翁が馬」とは「さいおうがうま」と読みます。
その意味とは、「人生の幸や不幸を予測するのは不可能である。」「幸せや不幸は予測ができないので、簡単に喜んだり悲しんだりするべきではない。」です。
「塞翁が馬」には他にも「万事塞翁が馬」や「人間万事塞翁が馬」と言った言い方をする場合もあります。
言い方は違いますが、意味は同じです。
塞翁が馬の由来とは?
塞翁が馬という言葉がどのようにできたか、その由来について触れていきたいと思います。
「塞翁」というのは、北方の「砦(とりで)」に住んでいるとされた老人、つまり翁(おきな)のことを指します。
中国前漢時代の思想書である「淮南子(えなんじ)」の「人間訓」が出典元です。
占いが得意な老人が昔、中国の北方の砦に住んでいました。
ある日、塞翁が飼っていた馬が逃げ出してしまったので、人々が慰めに行くと、塞翁は悲しむどころか「これは幸いになるな」と言いました。
それから数か月後、逃げた馬が立派な駿馬(しゅんめ)という足の速い馬を連れて帰ってき、人々がお祝いに行くと、塞翁は喜ぶどころか「これは災いになるな」と言ったのです。
塞翁の息子がその駿馬に乗って遊んでいると、落馬をし足の骨を折ってしまったので、人々がお見舞いに行くと、塞翁は「これは幸いになるな」と言います。
一年後、隣国との戦争が始まり、若い者はほとんど死んだのですが、塞翁の息子は足の骨折のため兵役を免れ命が助かりました。
この故事から、「幸せ」と思えることが、後に「不幸」となることもあり、またその逆もあるということの例えとして「塞翁が馬」と言うようになったのです。
因みに、「人間のあらゆること」を意味する「人間万事」を加えた言葉が「人間万事塞翁が馬」になります。
塞翁が馬はことわざなの?
塞翁が馬はことわざというよりも、故事成語と言った方が正しいです。
その理由として、塞翁が馬は故事「淮南子」という中国の思想書から生まれた言葉だからというのが理由になります。
出典が故事、特に中国の物であればそれはほとんどと言っていいくらい故事成語だと思っていただければいい思います。
塞翁が馬の使い方とは?
塞翁が馬の使い方について例文を挙げて説明していきます。
塞翁が馬は良い時でも悪い時でも使える言葉です。
「今日の失敗なんてあまり気にすることじゃない。人間万事塞翁が馬だ。」
「受験に落ちたからと言ってそこまで落ち込む必要はない。有名な大学を卒業したとしても、いい職に就けるかなんてわからないんだから。塞翁が馬だよ、またいいことがあるって。」
「幸せなことばかり起こっていたから油断していたら、財布を落としてしまった。塞翁が馬とはよく言うよ。」
「大丈夫、人生悪いことばかり起こるわけじゃない。塞翁が馬って言うじゃないか!」
このように、落ち込んでいる相手を慰める時に使うことが多い言葉になりますね。
その逆もあるかもしれないけれど!
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