練炭と木炭と備長炭の違いは?燃焼時間や値段・用途は異なる?由来(語源)も!練炭や木炭、備長炭など、それぞれの炭は聞いたことあると思いますが、違いを説明できますか?燃焼時間や値段、用途の観点で、それぞれの炭の違いを解説します!また由来・語源についても併せて紹介!
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練炭と木炭と備長炭、炭なんだから同じじゃないの?
夏の風物詩といえば、バーベキュー!
この夏、すでに家族や友達とバーベキューをした人も多いのでは?大人数でわいわいグリルを囲むのは楽しいですよね♪
でも楽しいバーベキューの準備で、炭を買ってきて!なんて言われてお店に行ったら、炭がたくさんあって頭を抱える、なんてことありませんか?
練炭に木炭、備長炭…分からないから適当に選ぶ、なんて勿体ない!それぞれの特徴を知って、目的に合ったものを選べるようになりましょう!
練炭と木炭と備長炭ってそれぞれ何で出来ているの??
練炭と木炭と備長炭、ぞれぞれ何で出来ているか知ってますか?実は、全部材料が違うんです!
●練炭
練炭は字の通り、練り固めて作られたものです。
石炭や木炭の粉末を混ぜ合わせて粘結剤で練り固めて、円筒形に成型されます。
●木炭
木炭は皆さんのご想像通り!木材から作られます。
こちらは、木材を蒸し焼きにして作っています。
●備長炭
そしてなんだか高級そうなイメージの備長炭!こちらも材料は木材ですが…
木炭との違いは、木材の種類!備長炭はウバメガシという木材を使用します。
それぞれ材料が違うことがわかりましたね!でも材料が違っても、燃えれば一緒なんじゃ…?
そんなことありません!それぞれ特徴があるんですよ~!ひとつずつ詳しくご紹介します!
練炭ってどんな炭?長所と短所は?
練炭は固体燃料とも呼ばれ、マッチ一本で火をつけられる手軽な存在という長所があります。炭に火をつけるのって、実は結構大変な作業ですよね…!
それなら手軽だからとりあえず、練炭を使おう!と早まるのはちょっと待った!
練炭は上付けコンロを使うと、空気口半開で12~14時間、空気口全開で6~7時間と程度燃焼し、比較的長持ちする炭です。
長時間燃焼する、ということは燃えた分だけ一酸化炭素が生まれます。その危険性はニュースで耳にしたこともあるはず。
密閉空間での使用は避け、こまめな換気をする必要があります。
また、火がつきやすい代わりに火力が弱く、一酸化炭素などのガスが出やすいため専用のコンロが推奨されています。
最近では専用コンロとセットでの練炭の取り扱いが多く、値段も専用品のため1箱(11kg程度)で2700円ほどします。
あまりバーベキューには適していないようですね。
木炭ってどんな炭?短所と長所は?
木炭は木材を蒸し焼きにしていますが、それなら炭を使わなくても薪を燃やせばいいのでは?なんて思う方もいるでしょう。
薪を燃やすと、炎や煙が出たり燃え尽きて灰になってしまい長時間燃焼することができません。
しかし木炭を使うと、薪に比べて炎や煙が出にくく燃焼時間が長くなります!
長所としては燃焼時間が木炭1kgあたり1時間程度のため、量によって調節することが可能です。値段も10kgあたり2400円程度と比較的お手頃です。
値段も使い勝手も、バーベキューには手ごろと言えるでしょう。
ただし、短所として着火するまでに時間が掛かるのでバーナーが必須ですね♪
備長炭ってどんな炭?長所と短所は?
備長炭はウバメガシからできていますが、木炭とそんなに違いがあるのでしょうか?
備長炭の備長とは、江戸時代にウバメガシで炭を作り始めた商人、備中屋長左衛門(びっちゅうや ちょうざえもん)の名前からきています。
備長炭は、木炭と違い木材の種類が限定されることからも、価値が高いことが想像できると思いますが、まさしく!炭のブランド品なのです!
お値段もその分高いのかと思いきや、2800円程度と実は思ってるほど高価ではありません♪
ただし、備長炭は本場の紀州産や形が均一で大きなものだとその分値段も上がるので、よくチェックしましょう。
備長炭は木炭に比べ身が締まっているため、火がつきにくいですが一度火がつけば燃焼時間は長く安定した火力になります。ただし、炭の大きさによって異なるため、比較的安い不揃いの備長炭だと燃焼時間はその分短くなります。
また備長炭は遠赤外線を生み出すため、食べ物を美味しく焼く「遠火の強火」が実現できるのです!煙やにおいも他の炭に比べると少なく、調理に適した炭と言えますね。
ちょっと高価でも、おいしくバーベキューを楽しみたいという方にはおすすめです♪
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