レガートの意味とは?イタリア語・英語どっち?ピアノ演奏の基礎?スラーとどう違う
の?レガートの演奏は難しいの?ピアノ以外の楽器では使わないの?音楽をやっていない
方は普段は聞きなれない言葉かも知れませんが、今回はレガートについて分かりやすく説明していきます!
1162
621
レガートの意味とは?
イタリア語楽譜ではスラーで指示される事が多いですが、楽譜の冒頭などで『legato』と文字でかかれることもあります。
語源は『結ぶ』を意味するイタリア語『legare(レガーレ)』からきています。
音と音を結んで滑らかに演奏するということなんですね。
レガートとスラーの違いって?
ピアノなどを習った経験のある方なら『スラー』という言葉や記号をご存じなのではないで
しょうか?
先ほども書いた通り、楽譜の中でスラーという記号として表示される事が多いです。
そう、レガートとスラーはどちらも滑らかに演奏することを意味します。
主にスペイン語・イタリア語・フランス語・ポルトガル語などのロマンス語を語源とする地
域ではレガートが、英語・ドイツ語圏ではスラーが一般的に音楽用語として用いられていま
す。
レガートの演奏は難しい?
音と音とを切れ目を感じさせないように滑らかに演奏するレガート。
ピアノで演奏するのは難しいのでしょうか?
でも、美しいピアノ演奏のためにはマスターしておきたいですよね!
まず気を付けたいのは『音と音との切れ目を感じさせないように』弾くことですが、ただ単
に切れ目のないように弾くだけではレガートには聞こえません。
レガートに聞こえるようにするには『前の音と次の音の響きが重なっている』ことが重要な
のです。
次の音の鍵盤を押さえる前や押さえると同時に前の音の指が浮き上がってきてしまうとレガートには聞こえません。
次の音が鳴るまで前の音の指を鍵盤から浮かせずにしっかりと押さえておくよう意識するときれいなレガートに聞こえるようになります。
かといって音を重ねようとして鍵盤を押さえすぎてもおとが濁ってしまいます。
手を鍵盤から離さないように鍵盤から鍵盤へ腕の体重移動をするイメージで弾いてみましょう。
とはいっても、文字で書くとなんだか難しそうですよね…。でも大丈夫!ゆっくりしたテンポで目や耳で確認して意識しながら練習すれば自然ときれいなレガート奏法ができるようになりますよ!
レガートってピアノ以外では使わないの?
ピアノ以外の楽器でももちろんレガート奏法は存在します。
ではピアノ以外ではどんな風に演奏すればいいのでしょうか?
弦楽器 | バイオリンなどの弦楽器では通常は弓を返さずにひと弓で演奏します。
ひと弓で演奏できない長さの場合は途中で弓を返しますが、その場合にもなるべく音が途切れないように演奏します。 |
管楽器 | トランペットなどの管楽器では通常タンギングを行わずに演奏します。ただし、トロンボーンでは柔らかいタンギングを行いながら演奏します。
長さによっては一息で演奏するのは息が続かず、もちろん息継ぎを行いますが一息で演奏しているように音だけが変わっていくように聞こえることが大切です。 |
ちなみに…ノンレガート【non regato】は音と音との間に若干の切れ目を持たせる奏法です。楽譜をしっかり見て間違えないようにしてくださいね。
669
589