温故知新の意味とは?類語や使い方(例文付き)・由来を簡単に解説!温故知新とはどんな意味があるの?温故知新と同じような意味の類語は?温故知新ってどんな時に使うの?温故知新を使うときの例文も!さらに温故知新という由来まで!わかりやすく解説します。漢字だけの熟語を覚えて使ってみましょう!
温故知新の意味とは?
温故知新(おんこちしん)とは、昔のことをよく学び、そこから新しい考え方や知識を得る事。
又は、過去の事をよく研究して現在の新しい事態に対処する事を温故知新といいます。
温故知新をもう少し詳しく調べると…
温故は昔の事柄を研究する事。
また、かつて学んだ事を復習する事。
(温は訪ね求める。冷えた物を温めるの意味もあることから、習ったことを復習するとの意味もあります。)
知新は新しい道理を悟る事。
地震の多い日本ですが、1300年以上も前に建てられた建造物が今なお倒壊することなく現存している事をご存知ですか?
聖徳太子の時代に作られた法隆寺にある五重の塔は、心柱(しんばしら)という免振装置のおかげで今なお現存しています!
この建築技法を使い建てられたのが東京スカイツリーです。新聞などで読まれた方も多いと思います。
634mという高さは地震だけでなく強風による影響も心配されますが、心柱のおかげで揺れが低減され、私達は安心して高い所からの眺望を楽しむ事が出来るのです。
類語や使い方(例文付き)
温故知新の類語や例文を調べてみましょう。
温故知新の類語
彰往察来:昔の出来事を明らかにして先を予測する事
承前啓後:昔からの物事を受け継ぎ未来を切り開く
学修・修学・習得・修得・修業・覚える・修める・研修等
どの言葉も、学んで身につける意味の言葉ですね。
使い方(例文付き)
この研究では温故知新が大切だ。
お年寄りから昔の話を聞き、私は温故知新の体験をした。
この学校は歴史があるだけでなく、温故知新の精神が人気となっている要因だ。
現代社会では古いものより新しい技術や情報が、大切に思われがちですが、東京スカイツリーの例にもあるように先人の知恵や技術によって解決される事もあります。
昔の人達は経験や体験を元に、現代でも使われる技術などを考え出したのでしょうか?昔の人達も、もっと前の人達や歴史を勉強し温故知新の精神で見直したのかも知れませんね。
温故知新の由来
温故知新はいつ頃生まれた言葉なのでしょう?
温故知新は中国の哲学者で思想家の孔子の死後、弟子がまとめた本「論語、為政」に書かれた言葉です。
「子曰(い)はく、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知らば以(もっ)て師たるべし。」が元の言葉です。
温を「たずねて」と読みましたが、「あたためて」と読むとの説もあります。
昔の事をよく学び、じっくりと自分の中で熟考しなさいという意味で捉えると温めると読むことがピッタリに思えます。
子は孔子の事です。
孔子は紀元前552年に中国で生まれ、弟子たちには繰り返し勉強の大切さを説きました。
孔子の儒教は東南アジアで2000年以上にわたり影響を与えているといわれています。
日本での現存する一番古い国語の辞書は1484年に大伴広公の温故知新書です。日本でも孔子の影響を受けていたのですね。
論語は江戸時代に一番脚光を浴びたともいわれています。
論語は武士の必読書でした。
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