シンフォニア(sinfonia)の意味とは?英語が発祥の音楽用語? シンフォニア(sinfonia)の意味って?シンフォニアは英語が発祥の音楽用語?それともイタリア語?シンフォニアとシンフォニーは両方交響曲だけど違いは?シンフォニアのイタリア風序曲って何?シンフォニアについて解説します!
シンフォニア(sinfonia)の意味とは?英語が発祥の音楽用語?
皆さんは、「シンフォニア」という言葉を聞いたことがありますか?
オーケストラ好きの方なら、「交響曲」はよく聞くかもしれません。
また、「テイルズ・オブ・シンフォニア」というゲーム・アニメや、「シンフォニアテクノロジー」「シンフォニアエンジニアリング」という会社もありますね。
今日は、「シンフォニア」について解説します!
「交響曲」とも呼ばれる。
オペラなどの声楽曲の序曲や間奏曲として用いられる器楽曲。
ギリシア語の「syn-(一緒に)」+「phone(音)」を語源とするイタリア語。
語源的には「ともに鳴り響く」を意味する。
シンフォニアは、バロック時代(17世紀初めから18世紀中頃まで)、特に17世紀後半以降に発達した多楽章形式の器楽曲の総称です。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの教会カンタータの中には、声楽の楽章に織り込んで2楽章以上のシンフォニアが挿入されているものもあります。
カンタータとは?
カンタータは、「交声曲」とも言います。
独唱・重唱・合唱および器楽・管弦楽の伴奏から成る大規模な声楽曲です。
カンタータは、歌詞の内容によって、世俗カンタータと教会カンタータに分けられます。
シンフォニアは、声楽作品中に挿入される合奏曲のことなんですね!
前奏や間奏の曲は、歌劇の内容に比べると意識して聞く!というものではないですが、しっかりと雰囲気に合わせて作られているので、注意して聴いてみたいですね。
シンフォニアとシンフォニーの違いは?
シンフォニアは、イタリア語で「Sinfonia」。
シンフォニーは、英語で「Symphony」、ドイツ語で「Symphonie」。
両方とも同語源です。
シンフォニアとシンフォニーの違いを調べてみました!
シンフォニア:元々は漠然と合奏曲を意味し、交響曲の前身。演奏会の序曲や間奏曲。
シンフォニー:シンフォニアが発展したもので、独立して演奏されるレパートリー。交響曲。
今では、意味はどちらも同じ「交響曲」のことを言います。
シンフォニアのイタリア風序曲とは?
シンフォニアは、「歌劇などの大規模な楽曲の開始に用いられた、弦楽曲や音楽形式」でしたね。
シンフォニアは、17世紀末頃にイタリアの作曲家アレッサンドロ・スカルラッティによって、イタリア風オペラの序曲として形を整えられました。
シンフォニアの中で特に重要なのが、17世紀末頃に作られた「イタリア風序曲」です。
この「イタリア風序曲」は、近代的なシンフォニー(交響曲)の母体となりました。
「イタリア風序曲」は、小規模な3楽章を連続して演奏する構成です。
各楽章は、順番に「急→緩(舞曲風)→急」の速度設定になっています。
「イタリア風序曲」は、本来はオペラの序曲で、のち単独に演奏されるようにもなりました。
フランス風序曲とは?
「イタリア風序曲」と「フランス風序曲」は、17~18世紀の二大序曲形式です。
イタリア風序曲:イタリア・オペラとそれに連なる声楽作品で用いられる。シンフォニア。
フランス風序曲:フランス・オペラやバレエに用いられる。序曲。
他にも、設定速度などが異なります。
シンフォニアについて、いかがでしたか?
コンサートに行く機会があれば、一度聴いてみてくださいね!
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