遂行の意味とは?使い方(例文)は?同義語・類義語は?履行/実行との違いも!仕事では遂行という言葉を耳にすることもありますが、漫画やアニメでも使われていたりします。この遂行の意味とはなんでしょうか?使い方(例文)も踏まえて解説しましょう!同意語や類義語とは?復行/実行との違いも併せて調べてみました!
遂行の意味とは?
「遂行する」という言葉をビジネスなどでよく使われていますが、間違った使い方はされていないですか?
よく「ついこう」と読み方を間違う人もいますが、遂行は「すいこう」と読みます。
遂行(すいこう)の意味とは
・(仕事など初めの計画どおり)なしとげること。
・やりとおすこと。
では、どういう場面でどういう風に使うのでしょう。
例文で見ていきましょう。
遂行の使い方(例文)は?
会議などの話し合いで、最初の切り出し方として、
「今回のプロジェクトを遂行するために、最も重要なことは…」
何かを実施する。そのために何が必要なのかを伝える時にいいですね。
準備の大切さを伝えたい意味でも使えます。
また何が必要なのかという疑問を投げかける時に使用するのもいいでしょう。
つまり、
成し遂げるための計画を立てる時に使うのですね。
刑事ものやアクションシーンの映画などで使われています。
「任務を遂行するために協力を要請する」
命令された事を実行する行為。
物事を成し遂げるために、周りの人に協力や力を貸してほしいという意味で使います。
イレギュラーが発生した時や人を巻き込んで成し遂げる時に用いられています。
ビジネスで前もって報告する時に
「今回の企画を遂行するには、ある程度の期間が必要です」
上司に仕事を成し遂げるために、どれだけの日数がかかるのかという事前報告の時に使います。
仕事においては「報告・連絡・相談」が大事ですからね。
例文から、遂行するとは物事を成し遂げるまでの、進行中の事態について使われることが多いですね。
成し遂げた。行為の終わった時点の時に使う場合は完遂(かんすい)と使います。
例えば「任務を完遂する」など。
意味や使い方がわかったところで、遂行の同義語・類義語は何でしょうか?
遂行の同意語・類義語
よく、学生のテスト問題で言葉の同義語・類義語が出題されることってありますよね。
この同義語と類義語の意味を改めて知っておきましょう。
同義語とは:語形は違うが、意味が同じである語。
類義語とは:語形は違うが、意味はよく似ており、場合により代替ができる2つ以上の語。
という風に、同じようで2つの言葉は少し意味合いが違うんですね。
違いは代替ができるか、できないか。
下記が一部ですが同義語・類義語になります。
意味合い | 類語 |
実施する | 為す、実践、履行など |
命令を実行する行為 | 実行、実施、施行など |
良好な結果へ導く | 成し遂げる、遣り切るなど |
同義語は例えば「遂行」と「成し遂げる」は意味が同じですね。
類義語は場合により代替できるので、例えば「仕事の新しい計画を遂行する」を「実行する」に置き換えても意味は似ていますね。
しかし「実行に移す」と言いますが、「遂行に移す」と置き換えることはできません。
遂行/履行/実行の違いとは?
遂行、実行、履行・・・。
同じように使うことが多いので、違いがよく分かりませんよね(;´・ω・)
どう使い分けたらよいのでしょうか。
履行の違い
まずは履行の意味から調べてみましょう。
履行とは:
・実際に行うこと。言葉通りに実行すること。
・債務者が債権の目的(内容)たる給付を実行すること。
履行は目的に沿って行う。
遂行には計画が必要であるが、履行は定められたことに、忠実に行う事を言うので、債券などで使われたりもします。
使い方としては、
「契約を履行する」など。
遂行は計画が必要でそれに沿うことが主だが、そうでない場合もある。任務遂行にはイレギュラーが発生することを想定して目的を達成することもある。
忠実に行うとは言えないので、履行は使わない。
実行の違い
次に実行との違いです。こちらも意味からみていきましょう。
実行とは:物事を実際に行うこと。プログラムなどを動かすことも言います。
遂行は物事を行い、やり遂げるということなので、例えば、途中で断念した場合、遂行とは言いません。
実行は目的が達成できていなくても、用いることができる。
使い方としては、
「計画を実行していたが、途中、トラブルが発生し、断念せざるを得なかった」など。
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