モデラートの音楽記号の意味とは?発祥はイタリア語?アレグロとの違いは何?音楽の授業などで「モデラート」や「アレグロ」といった言葉を聞いたことはありませんか?音楽記号のモデラート!アレグロとの違いは何?発祥はイタリア語?今回は、音楽記号のモデラートの意味や発祥について解説していきます!!
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音楽記号「モデラート」「アレグロ」の意味とは?発祥はイタリア語?
音楽記号「モデラート(Moderato)」、「アレグロ(Allegro)」は楽曲の演奏速度(テンポ)を示すための速度標語です。
速度標語の「モデラート(Moderato)」は「中くらいの速さで」という意味で、速度標語の基本となります。
発祥はイタリア語の「節制のある、適度の、中庸な」という意味の単語「Moderato」です。
速度標語の「アレグロ(Allegro)」は「速く、快速に」という意味です。
こちらも「陽気な、快活な」という意味のイタリア語「Allegro」が発祥です。
「アレグロ・モデラート(Allegro Moderato)」という速度標語もあります。
「程よく快速に」という意味で「モデラート」と「アレグロ」の中間くらいの速さを指します。
「モデラート」「アレグロ」などの速度標語ですが、「中くらいの速さで」「速く、快速に」といった表現は作曲者の感覚的なものです。
楽譜を見て演奏する第三者にとっては「中くらいの速さで」「速く、快速に」と言われても、人によって速さの解釈が変わってしまいますよね(‘ω’)ノ
そこで「モデラート」「アレグロ」といった言葉で演奏速度を表現する速度標語の他に、いつ誰が見てもわかるように、メトロノームという機械を使い演奏速度を数値で表したメトロノーム記号という速度記号があります。
メトロノーム記号は、単位となる2分音符、4分音符、8分音符などの基本の音符を1分間にいくつ鳴らすかという数字によって演奏速度を示します。
メトロノーム記号は演奏速度を「絶対的な数値」で示すため、正確な演奏速度を表わすことができるんです♬
しかしながら、クラシック音楽の作曲家たちの中には、感覚的な表現を重んじ、このような「絶対的な数値」に抵抗をもつ人も多く、絶対にメトロノーム記号を使わない作曲家もいたようです。
楽譜上での速度記号の表記
「モデラート(Moderato)」や「アレグロ(Allegro)」などの言葉による速度標語は譜面の最初に上のように表記されます。
メトロノーム記号は譜面の最初に上のように表記されます。
メトロノーム記号「♩=120」は「1分間に4分音符を120回打つ速さで」ということを表わしています。
ちなみに、「モデラート(Moderato)」や「アレグロ(Allegro)」をメトロノーム記号で表した場合はこのようになりますよ♬
モデラート(Moderato) | メトロノーム記号「♩=76~96」程 |
アレグロ(Allegro) | メトロノーム記号「♩=120~152」程 |
また、言葉による速度標語とメトロノーム記号を併記する場合もあるので注意です!
併記するときには、通常、「Moderato ♩=90」のようにメトロノーム記号をあとに書きますよ(*´ω`)
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