ざんばら髪の意味や由来とは?ざんぎり頭との違いや使い分けは?よくざんばら髪って言うけど一体どんな髪型を意味するの?そもそもざんばら髪って言葉の由来は?さんばら髪とざんぎり頭違いや使い分けは?今回は、ざんばら髪の意味や由来とざんぎり頭との違いについて詳しく解説します♬
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ざんばら髪の意味は?由来は?
「ざんばら髪」とは振り乱れた髪を意味します。
また、結ってあった髪などが乱れたり、解いたり切ったりしてそのままになっている髪のことをざんばら髪といいます!
漢字では、”散ばら髪”と書きます(*´ω`)
お相撲さんが相撲を取って乱れたような、結んだ髪の紐が解けてバラバラに髪が下りたような状態です。
武士は平時の場合はちょんまげを結っていましたが、鎧を着て兜を被る時には髷を解いてざんばら髪になりました。
落武者の頭がちょうどざんばら髪です!( *´艸`)笑
ざんぎり頭との違いは?どう使い分けるの?
ざんぎり頭のざんぎりは漢字で散切りと書きます。
明治初期に流行した男の髪形で、髷を結わずに髪を短く切り西洋風にしたものなんです!
西洋人の真似をした髪形のため、「散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」と言われたように文明開化の象徴だったんですね(*’ω’*)
当時、ざんぎり頭といえば非人のする髪形で印象が悪いため、している人はいなかったのですが、明治に入り様々な制度が変わっていきました。
それでは、少し歴史を振り返ってみましょう!
それまでの身分制度である”士・農・工・商”は四民平等令でよってそれぞれ”華族・士族・卒族・平民”に分け、賤民であった”エタ・ヒニン”は平民に組み入れられました。
断髪令もその頃に出されましたが、”エタ・ヒニン”の髪形と同じようになるのでなかなか一般市民には浸透しませんでした。
しかし幕末の頃、アメリカではちょんまげのことを”頭にピストルを載せた野蛮人”と言い、ヨーロッパでは”ブタのしっぽ”と馬鹿にされました。
近代国家建設のため奔走していた木戸孝允は、街並みが西洋風に変わっても人々の頭の上にちょんまげが載っているのに危機感を抱いていました。
そこで出したのが”断髪令”だったのですが、日本の伝統の髪形であるちょんまげを切ることを人々は受け入れませんでした。
そこで、日本中で起こる断髪への抵抗を明治天皇に断髪の模範になってもらい打破しよう考えました。
欧米諸国との不平等条約改正のためにアメリカのワシントンに訪れた岩倉具視は、断髪して向かったそうです。
断髪に否定的だった岩倉具視が断髪したのを知り、天皇に近い公家たちが次々に断髪したそうです(*‘∀‘)
公家たちの断髪を受け、明治天皇もついに自らの断髪を宣言します。
新聞で明治天皇の断髪が伝えられるとちょんまげを切る動きは全国に広まりました。
このようにして徐々にざんぎり頭が一般的になり、日本人の見た目も文明開化へ大きく舵を切りました。
長々と話しましたが、”ざんばら髪”と”ざんぎり頭”の違いについて要点は次のとおりです♬
”ざんばら髪はお手入れしていない乱れた髪”なのに対して、”ざんきり頭はちゃんとした髪形”なのです。
”ざんばら髪は縛った髪を解いたままの様な状態のボサボサ頭”のことをいい、”ざんぎり頭は故意に断髪した髪形”なのです。
ですから、結べるくらいの髪の長さがあり起き抜けのような乱れた髪のことをざんばら髪と表現し、一方、髪を切って短くなった髪形をざんぎり頭と表現しましょう(‘ω’)ノ
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