ガラムマサラとは?カレー粉との違い/代替できる?効能や味は辛いのか調査! ガラムマサラって何? ガラムマサラとカレー粉との違いは?ガラムマサラはカレー粉で代替できるの? ガラムマサラの効能ってどんなの?ガラムマサラの味は辛いの?今回はガラムマサラについて徹底的に調べちゃいます。
ガラムマサラとは?
ガラムマサラって知ってますか・
ガラムマサラとは、インド料理に欠かせないスパイスのことです。
スパイス(spices)は日本では香辛料と訳されます。
香辛料とは食品の調味料として好ましい芳香と辛味を持った植物の種、果実、葉、樹皮などを乾燥したものです。
香辛料というとハーブもありますよね。
一般的に香辛料のうち、茎と葉と花を利用するものがハーブ、それ以外の部位を利用するものがスパイスとなります。
では、ガラムマサラは何からできているスパイスなのでしょうか?
ガラムマサラという実の種でしょうか? 残念ながら、ガラムマサラという実はありません。
ガラムマサラは基本となる3つのスパイス、シナモン、グローブ、ナツメグに好みでカルダモン、コショウ、クミン、ベイリーフなどを混ぜて作るミックススパイスなのです。
日本ではスーパーで売られているガラムマサラですが、インドでは昔からその家庭ごとにスパイスを配合して作ってきました。
日本も昔は味噌や醤油を家庭で作ったので、家ごとに味が違ったように、ガラムマサラも代々伝わる家庭の味があるそうです。
インド料理の家庭の味の素になるスパイスと考えると、なんだかあったかい気持ちになりますね。
ミックススパイスにはガラムマサラの他に、チリパウダーや五香粉、七味唐辛子等があります。
ちなみに、オールスパイスはミックススパイスでは無く、フトモモ科の植物の名前で果実や葉が香辛料として使われます。
シナモン、グローブ、ナツメグの香りを併せ持つことから、この名前が付きました。
ガラムマサラとカレー粉との違いは?カレー粉で代替できるの?
ガラムマサラはインド発祥のミックススパイスですが、カレー粉はなんとイギリス発祥のミックススパイスなんです。
ちょっと意外ですね。
カレーは18世紀後半、インドに赴任していたイギリス人が米やスパイスを自国に持ち帰ったことによりイギリスに広まりました。
その後、イギリスでも簡単にインド料理(カレー)が作れるようにカレー粉が生み出され、販売されるようになりました。
インドではもともと各家庭でスパイスを調合してカレーを作るため、カレー粉はあまり使われません。
「カレー粉」も「ガラムマサラ」も混合するスパイスや、ブレンドの比率には決まりがありません。
また、どちらも同じようなスパイスがブレンドされています。
では、何が違うのでしょうか?
一番の違いは、ターメリックの使用有無です。
カレー粉にはカレー特有の黄色い色をつけるターメリックが使用されますが、ガラムマサラには使われません。
また、カレー粉には刺激的な辛さがありますよね。
こうした辛さもガラムマサラには無いので、辛味を持つスパイスを追加しなければ、カレーらしくなりません。
使い方も、ガラムマサラは香り付けのスパイスなので、下味に使うのでなければ、香りが飛ばないように仕上げに使います。
一方、カレー粉に含まれるターメリックはゆっくり加熱して色を引き出すので、調理中に加えます。
ガラムマサラは香り、辛味のミックススパイスですが、カレー粉はそこに色味を持ち合わせたミックススパイスといえます。
では、ガラムマサラはカレー粉で代替できるのでしょうか?
ガラムマサラは仕上げに使うことができる、ベースになるスパイスであるのに対し、カレー粉はそれだけでカレーを作ることができる、完成したスパイスといえます。
ガラムマサラの代わりに下味にカレー粉を使えば、カレー風味の料理になってしまうでしょう。
逆にガラムマサラでカレーを作る場合、やはり、ターメリックやカイエン、といった、ガラムマサラに含まれず、カレー粉に含まれるスパイスを追加しなければおいしいカレーにはならないようです。
つまり、性質上異なるスパイスのゆえに代替えはできないと言うことになります。
ガラムマサラの効能は?味は辛いの?
ガラムマサラの基本スパイスはシナモン、グローブ、ナツメグでしたよね。
それぞれの効能を見てみると、
シナモン:血液循環を良くし、胃腸の働きを強め内蔵を強化します。
グローブ:胃を温め、ガスによる腹痛や胃痛に効果が有ります。強い殺菌力をもちます。
ナツメグ:消化促進、小腸の吸収力を高め、便秘を解消します。
また、ガラムマサラに含まれるスパイスの多くは抗酸化作用があり、活性酸素の抑制に効果があるので、アンチエイジングの効果も期待できそうです。
ガラムマサラの香りには食欲増進の効果があり、またその香りによって塩分控えめの薄味でも物足りなさを感じさせないメリットもあります。
ガラムマサラは以前ガラムが<辛い>と訳された為、辛味のスパイスと考えられてきました。
しかし本来はガラム(熱い)マサラ(混ぜる)という意味です。
香りを引き出すために、種や樹皮を原型のままフライパンで煎って(熱くして)から、砕いて作るので、この名前が付いたといわれます。
ガラムマサラは辛味ではなく香りのスパイスなのです。
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