のぎへんの意味とは?漢字(亀・歳・念・希・周・卑・由)の読み方一覧や成り立ちも!のぎへんといえば、木と言う漢字の上に斜め線が入った部首の一つですが、その意味とは何なのでしょうか?そんなのぎへんが使われた漢字の読み方一覧やその成り立ちも調べていきたいと思います。
そもそものぎへんの意味って??
各部首に対して色々な意味があることは知っていますが、のぎへんの意味って知ってますか??
意味がなければ普通にきへんでいいのにな、と思うのですが、線を一本足すことによりやはり意味が変わってくるみたいです。
この部首は「康煕字典(こうきじてん)」という中国の漢字辞典、全214個の部首の中で115番目に載っているものになります。
ちなみに5画で構成される部首の中では21番目に載っています。
のぎへんは別名は「禾部(かぶ)」と言います。
これはイネ科の植物のことであり、黄河文明(中国文明の一つ)の時の人間の主食がアワで、長江文明の場合はイネであったのですが、華北(中国の北部)では栽培されることはありませんでした。
そして、今現在の主食であるコムギも後々伝来してきたものです。
そのため「禾」というものは穀物の代表的存在であり、一般的な穀物に対して使われる言葉にもなりました。
そんな歴史から、のぎへんというのは農業及び穀物に関係する言葉には、比較的こののぎへんが使われていることが多いです。
難しいのぎへんの漢字一覧
やはり、どんな部首の漢字でも難しくて読めないものが多くあるみたいですね。今回はのぎへんの漢字を紹介します。
漢字 | 音読み | 訓読み |
---|---|---|
穐 | シュウ | あき、とき |
穢 | ワイ、アイ、エ | けが(れる)、あ(れる) |
稔 | ネン、ジン、ニン | みの(る)、とし、つ(む) |
稀 | キ、ケ | まれ、うす(い) |
稠 | チュウ、チョウ | おお(い) |
稗 | ハイ | ひえ、こま(かい) |
秞 | ユウ |
のぎへんの各漢字の成り立ち
上で紹介した漢字の成り立ちもしくは由来を軽く紹介していきますね。
まずは「穐」です。作物を秋に集め、火で亀を乾かすと縮むみたく、作物を火及び太陽で乾かして収縮させるという意味があるそうです。
「穢」は収穫した作物が揃っていなく、ばらばらと汚い様子、もしくは雑草が生い茂る様を表した形成文字となります。
「稔」は穀物が稔る様を表現した形声文字です。強く穀物を含むという言葉の足し算で生まれた漢字になります。
「稀」は穀物がまばらに育っている様子を表す形声文字です。そこからまれを意味するこの漢字が出来上がりました。
「稠」は食物が覆い茂り、びっしりと穀物が集まっている様を表す形声文字になります。
「稗」はイネ科の一年草としてよく知られています。小さくこまごました様を表す形声文字の一つです。
「秞」とは植物がとてもよく育っている様を表す形声文字です。
のぎへんを使った難しい漢字は大抵の場合が形声文字になるみたいですね。そして、やはり全ての漢字が作物、穀物に関係するものであることも分かりましたね。
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