テヌートの音楽記号の意味とは?スタッカートとの違いは何?ピアノで見かける?みなさん、「テヌート」って知ってますか?音楽用語である「テヌート」。ピアノなどの楽器奏者は親しみがあるかも?今回は「テヌート」の音楽記号としての意味や、「テヌート」と「スタッカート」の違いを説明していきます!!☆
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テヌートの音楽記号の意味とは?
楽器を演奏していて楽譜上によく意味が分からない音楽記号ってたくさんありますよね( ;∀;)
意味を理解していても実際に音で表現するのってなかなか難しい・・・。
そんな音楽記号の中で今回は「テヌート tenuto(ten.)」の意味を解説します♪
tenuto(ten.) = 音符が表す長さを保って演奏すること
テヌートはイタリア語の「tenere(テネーレ)」という言葉からきたもので、「テネーレ」とは「ある一定の状態に保つ」を意味しています。
「落ちないよう押さえる」「逃げないように引き留める」これがテネーレ。
その音を心を込めて大事に演奏する♪勝手に長さを変えない、ハッキリ音を出す!という意味もあります(^^♪
「テヌート」と同じ?「ソステヌート」
実は「テヌート」を調べている中で「テヌート」と似た音楽記号「ソステヌート」という音楽記号が出てきました!
どちらもよく似た意味だったのでついでに説明しちゃいます!☆
ソステヌート sostenuto(sosten.) = 音を保ち、各音符を充分に
ソステヌートはイタリア語で「sostenere(ソステネーレ)」という言葉からきたもの。
語源はラテン語の「substinere(スブスティネーレ)」で、「持ち上げる」「下から支える」ということを意味します。
応援、愛情で人を支える!これがsostenereの意味♪
これまでの「テヌート」と「ソステヌート」の説明をまとめると・・・
「テヌート」
- 音符が持つ長さを違えず、しっかり保つこと
- 英語の”Hold”に近いイメージ
「ソステヌート」
- 音符が持つ長さを支えつつ、活かしつつ保つこと
- 英語の”Support”に近いイメージ
同じ意味に見えたとしても、音楽記号のニュアンスの違いや、曲の持つ背景を踏まえてどう表現していくか、それこそ楽器奏者の腕の見せ所なんでしょうね♬
スタッカートとの違いは何?
「スタッカート」は楽譜上でよく目にする方も多いのではないでしょうか(^^)/
スタッカート staccato(stacc.)=
音と音とを短く切って、歯切れよく演奏すること
一見、簡単なようで意外と”歯切れよく演奏する“のって難しいですよね・・・。
「歯切れよく」とは「短く切る」ということなんですが、「跳ねる」と勘違いして演奏される方も多いんじゃないかと思います。
テヌートとスタッカート…「音の長さを保つ」「短く切る」って全然意味が違いますよね。
確かに一つ一つの音楽記号で見ると全然違った意味です。
ですが…!!この二つが合わさっている音楽記号があるんです!!( ゚Д゚)
テヌートスタッカートって?
テヌートは「音の長さを保つ」、スタッカートは「短く切る」・・・
この二つが一緒になると、テヌートスタッカートという音楽記号になります!
テヌートスタッカートとは
- 「テヌートとスタッカートの間くらいの長さ」
- 「3/4(75%)くらいの長さ」のこと
うーん、わかるようでわかりにくい中々表現が難しそうな音楽記号ですね・・・!!(*´з`)
ピアノで見かける?
今まで解説してきた「テヌート」は音楽記号のテヌート。実はピアノにも「テヌート」に関係するものがあるんです(*’ω’*)
グランドピアノってペダルが3本あるのはみなさんご存知ですよね?
実は、そのペダル一本一本にはちゃんと意味があるんです♪
★右 ダンパーペダル
★真ん中 ソステヌートペダル
★左 ソフトペダル
よく使われているのは右のペダル「ダンパーペダル」ですね。
真ん中の「ソステヌートペダル」どこかで聞きませんでしたか?
そう!先ほど紹介した「音を保って、各音符を充分に」という意味を持つ音楽記号である「ソステヌート」。
実は、ピアノのペダルにも使われているんです!
真ん中のペダルなんて、いつ、どんな時に使うものなのかわからないですよね(;・∀・)
「音を保って、各音符を充分に」これならダンパーペダルと同じような…と感じますね。
では”ソステヌートペダル”とはどうやって使うのでしょうか?
ピアノは鍵盤を叩くことで音を出すことができます。音が出るということは、押している鍵盤のフェルトが上がるということ。そこで、ソステヌートペダルを踏むことによってそのフェルト(押している鍵盤の音だけ)が下がらないようにすることで、音を消さずに広げることができます。
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