斜めの由来(語源)と意味とは?ご機嫌斜めや斜め読みとの違いや使い方は?日常的によく使う言葉ですが斜めの由来知ってますか?本当の意味で斜めという言葉を理解しているでしょうか?ご機嫌斜めや斜め読みとの違いや使い方を紹介します。よく使う言葉こそ意味をきちんと理解しておきましょう!
今更人に訊けない斜めの意味とは?
今更「斜め」って結局どういう意味?なんて人に訊くのって少し恥ずかしいですよね。斜めという言葉にもいくつか意味があるみたいです。一雑学として頭の片隅にでも残しておいていただければと思います。
- 垂直、水平及び正面から見て方向がずれている様。はす及びはすかい(斜めの別名)
- 太陽や月が空のちょうど真ん中を過ぎること。
- 普通ではない様。異常な様。
- 普通、十人並み。
- ひととおりではなく、甚だしい様。
普通ではない様なのに、普通で十人並みってどういうこと!?と調べた自分も困惑してしまいました笑
とりあえず、その二つの違いについて話していこうと思います。
③で使われている斜めは、「ご機嫌斜め」や「斜め上からの言動」という使い方をします。
いつもの機嫌はこうなのに、今日の機嫌はそのいつもとは違う、という意味。もう一つは、一般的、世論はこういう考え方なのに、それとは違う意見及び行動をするという意味で使われます。
④で使われている斜めは読みを「なのめ」とし、昔に使われていた言葉だとされています。
それについては次で説明をさせていただきますね。
斜めの由来や語源とは?
「ななめ」は平安後期から漢文訓読分(中国語の文章に送り仮名等を付けたもの)に見られるようにはなっていたけれど、和文では「ななめ」ではなく「なのめ(斜め)」が一般的でした。
中世に入り、そのなのめの使用頻度も少なくなってきて、「なのめ」が転じて「斜め」となったという説があります。その際に、意味までもが変わってしまったそうです。
因みに、なのめの「なの」は「七日」の「なの(七)」と同様に意味で、「七つ時(今でいう4/16時ごろ)」の日が傾く時間というところから来ています。
10を基盤とし、5、6を頂点とすると7を表す七つ時は朝でも夜でも傾いているけれど、他の時間でも傾いているので信憑性は少し薄い。
まあ、この説が一番有力ではあるのですが、「なのめ」は結局「傾く」よりも「ありきたり」「平凡」「いい加減」というような様を表す意味で用いられていたので、これが絶対だと断定するのは少し難しく、浅はかであろうと思われます。
ご機嫌斜めと斜め読み
前にも説明しましたがこの二つの明確な違いをもう一度説明させていただきます。
- イライラしていて精神的に落ち着いていない様。
- ちょっとしたことで怒り、怒鳴り、泣いてしまうような精神状態を表す言葉。
- 全体の流れをつかむため、重要な場所以外を流して読み進めること。
- ネット上の書き遊びの一つ。書き込まれた文章を斜めに読むと一つの文になる。
斜めは一緒なのですが、意味は全く違いますね。次はそれぞれの例文を紹介していこうと思います。
- 今日の社長はご機嫌斜めで、周りを寄せ付けない空気を醸し出している。
- 父と母が喧嘩をしてお互いご機嫌が斜めなので、今日一日二人に関わるのはやめようと思う。
- 読書が趣味だけれど時間がないので、斜め読みをして重要な部分だけど頭に入れたいと思う。
- どんな会話にも乗れるよう、新聞を数部契約し、朝の短時間を使い斜め読みをして話題の意問題などの大まかな内容を把握しておく必要がある。
あまりいい例が出てこなかったのですがこんな感じですかね??ご機嫌斜めは、その言葉通り人の機嫌に対して使う言葉で、斜め読みは新聞だろうが小説だろうが図鑑だろうが読みものに使う言葉です。
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