判官贔屓の意味や使い方は?由来(語源)や対義語と心理学との関係も!判官贔屓ってどういう意味?「判官」の読み方は「はんがん」?「ほうがん」?由来(語源)や対義語は何?心理学でも使われている?今回は判官贔屓の意味や使い方、由来(語源)や対義語、心理学上の用いられ方をご紹介!
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判官贔屓はどんな意味?由来(語源)や使い方は?
みなさんは判官贔屓とはどんな意味かご存知でしょうか?
判官贔屓とは、可哀想な身の上の人や弱い人に対して持つ、同情心のことを指します。
強い者よりも弱い者の方を応援したいと思う感情のことです。
兄の源頼朝の下で数々の武功を挙げながらその頼朝に疎まれて追討され悲劇的な最期を迎えた弟の源義経に人々が同情し生まれた言葉だそうです。
判官(はんがん)というのは平安時代に置かれた官位のことです。
源義経は少年時代には牛若丸という名前でしたが、元服した後は「検非違使従五位下左衛門少尉」という判官となり「九郎判官」(くろうほうがん)と呼ばれていました。
「九郎」というのは父の源義朝の九男だったという説と、八男だったが叔父の源為朝が「鎮西八郎」という名前で呼ばれていたことに遠慮して九郎と名乗ったという説があります。
官位としての判官は「はんがん」と読みますが、義経のことを指すときは「ほうがん」と昔から読まれてきました。
現在使われる「判官贔屓」は、「はんがんびいき」でも「ほうがんびいき」でもどちらで読んでもよいようです。
では判官贔屓の意味と語源(由来)が分かったところで、次は普段の会話の中でどのように使えるのか見ていきましょう!
例1: 判官贔屓の母は会社での人間関係であったことを話すとき、
いつも弱い方の味方をするんだ。
例2: 観衆の判官贔屓で、優勝のチームより
むしろ準優勝となったチームの話題で持ち切りだね。
例3: 野党は有権者の判官贔屓が効いたのか、
今回の選挙でだいぶ票を伸ばしたね。
判官贔屓に対義語ってあるの?
判官贔屓が弱い者の味方をするという意味なら、反対の意味の対義語は強い者の肩を持つという意味になるでしょう。
判官贔屓には「大きい」と「小さい」のようなはっきりとした対義語はありませんが、
強い者の肩を持つという意味の言葉には次のようなものがあります。
例1: 「勝ち馬に乗る」
勝った方に味方して便乗するという意味です。
例2: 「寄らば大樹の陰」
頼るのならば強くて大きなものの方がよいという意味です。
では判官贔屓という人々の心情は心理学ではどのように用いられているのか見ていきましょう!
判官贔屓=アンダードッグ効果!?
判官贔屓を英語で示すなら、「Sympathy for the underdog」となります。
Underdog(アンダードッグ)とは「負け犬」のことです。
弱い立場にある人や不利な状況にある人の方を応援したくなる判官贔屓の心理が働くことを心理学的にアンダードッグ効果と呼びます。
みなさんは、選挙前にそれぞれの政党の獲得議席数予想で不利だと報道された政党に自分の一票でも入れてあげようと思い投票しようと思ったことはありませんか?
または、頑張っているのに失敗ばかりしてしまうような人を見て、なんだか構ってあげたいなという気持ちを持ったことはありませんか?
もしそのようなことがあれば、それはアンダードッグ効果が働いていることになります!
ちなみにアンダードッグ効果の対義表現としては、「バンドワゴン効果」が当たります。
大勢の人が支持しているとその選択が正しいと思い込み他の人もそれを支持したくなる心理のことです。
選挙のときに形勢が有利だと報道された政党に投票しようと思ったら、このような「バンドワゴン効果」による選択かもしれません。
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